Universal MusicのCEOであるDoug Morris氏は最近のインタビューで、あなたを友と呼び、音楽業界で最も賢い人物の1人と称した。筆者には、彼らには取引に応じる用意があるように聞こえる。彼らは、オンラインおよびオフラインを含む米国最大の音楽小売店であるiTunesに楽曲の販売に必要なすべてを持たせることが、自分たちにとって最善の利益になることを知っているはずだ。確かに、レコード会社はiTunesにライバルがいてほしいと思っている。Appleが再び、デジタル楽曲販売を支配しすぎることを恐れているからだ。
4大レコード会社がすべて、Appleの主なライバルであるAmazon.com、MySpace Music、Wal-Mart Storesにコピー保護ソフトウェアなしの楽曲を提供したのは、それが理由だろう。単なる偶然と考えるほど、筆者は世間知らずではない。
しかし、少なくともデジタルダウンロードに関しては、コピー保護された曲を葬りたいと考えているのが音楽業界の方であることは明らかだ。
Appleが大手レコード会社3社からDRMフリー楽曲を入手した場合のメリットを考えてみよう。
2008年、DRMの仕組みが消費者に反していると実証されたことを思い出してほしい。MSN、Yahoo、Wal-Martは皆、DRMキーの発行の中止を計画していると発表した。キーがなければ、曲を新しいデバイスやコンピュータに移動できなくなることに消費者が気付いたとき、彼らは大きく批判された。3社はすべて降伏した。確かに、Appleは現在、押しも押されもせぬ存在に見えるが、5年後にはどうなっているか誰にもわからない。FairplayはDRMであり、つまり、3社と同じキー問題を抱えているということだ。
あなたは本当に、彼らと同じ失敗を繰り返したいと思っているのか。
Appleは否定派が間違っていることを証明し、顧客を自社の楽曲やミュージックプレーヤーに縛りつけたいなどとは決して思っていないということを示す必要がある。Appleは、帝国を築く最善の方法は、メディアを再生するために必要なプレーヤーではなく、人々にメディアを再生したいと思わせる製品を設計することだと知っていることを示さなければならない。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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