ロサンゼルス発--デスクトップ版OS「Windows 7」に話題が集まったこの2週間だが、サーバ版もついに披露された。
ロサンゼルスで開催中のWindows Hardware Engineering Conference(WinHEC)において米国時間11月6日、MicrosoftのWindows Server and Solutions Divisionコーポレートバイスプレジデントを務めるBill Laing氏は、サーバ版を使用する製品がネットブックやその他のWindows 7を搭載するパソコンといかに違うかをまず指摘した。
「実際、このサーバを運び込むのにフォークリフトを使った」と、Laing氏は壇上に並べた大型冷蔵庫と同じくらいのサイズのサーバを指差して言った。
そして同氏は、今では「Windows Home Server」からデータセンターなど高い性能が求められる用途向けの「Windows Server 2008」までさまざまな製品がそろう同社サーバOSが、どのように開発されてきたかを紹介した。
またLaing氏は、「Windows Server 2008 Service Pack2」が現在、テクニカルベータ版の段階にあると述べた。
Microsoftは来週、中小規模企業向けのサーバ製品である「Windows Small Business Server 2008(開発コード名『Cougar』)」および「Windows Essential Business Server 2008(開発コード名『Centro』)」を公開する予定だ。
しかし、講演の焦点になっていたのは、Windows 7のサーバ版である「Windows Server 2008 R2」だった。注目を集める理由は、MicrosoftがWindows 7について、デスクトップ版については「Windows Vista」からの低いレベルの変更がいくつかあるだけでもメジャーリリースと呼んでいるのに対し、サーバ側では変更点がもっと多いのにマイナーリリースと位置づけているからだ。
Windows Server 2008 R2に関しては64ビット版のみとなることを、Laing氏は認めた。
Windows Server 2008がサポートするプロセッサは64個までだったが、Windows Server 2008 R2では256個までに増える。また、ライブマイグレーション機能が搭載され、スクリプト言語「PowerShell」の次期バージョンもサポートされる。ライブマイグレーションはもともとWindows Server 2008のリリース時に計画されていた機能だが、製品を送り出すことを優先したために積み残しになっていた。
WinHEC出席者にはデスクトップ版Windows 7および新しいサーバOSのプレベータ版が配られた。Microsoftはサーバブログで、プレベータ版はWinHECもしくはTechEd EMEAの出席者のみに配布すると述べており、これに該当しない場合は2009年初めにリリースされるベータ版を待つしかない。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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