日本ヒューレット・パッカードは10月15日、タッチスクリーン操作に対応したディスプレイ一体型PC「HP TouchSmart PC」の25.5インチワイド液晶搭載モデル「HP TouchSmart PC IQ800jpシリーズ」2モデルを発表した。また、22インチワイド液晶搭載モデル「HP TouchSmart PC IQ500jpシリーズ」と15.6インチワイド液晶を搭載したノートPC「HP G60 Notebook PC」もラインアップし、エンターテインメント機能を備えた個人向けPCを強化した。
今回の新製品のうち、「IQ811jp」と「IQ511jp」「IQ512jp」「G60」の4モデルは、「HP Directplusオンラインストア」と常設展示スペースHP Directplus Station(G60を除く)、HP Directpartnerを通じて同日から販売を開始する。なお、オリジナルモデル(一部量販店限定の取扱いモデル)の「IQ817jp」と「IQ517jp」は、10月下旬から販売開始となる。
IQ800jpシリーズは、ディスプレイ一体型ボードPC HP TouchSmart PCの最上位モデル。ディスプレイ一体型の高性能PCと地デジ対応フルHD液晶テレビ、HDDレコーダーの機能を備えた。
IQ800jpシリーズに採用した25.5インチワイドBrightViewタッチスクリーンは、オールインワンPCとしては最大クラスでフルHD表示に対応している。光学式タッチセンサーと強化ガラスを採用し、色度域はNTSC比92%、最大輝度は400カンデラを実現した。
本体には地デジチューナ2基と専用ソフトウェア「Station TV for HP」を搭載し、ダブル録画にも対応。内蔵ハードディスク(HDD)には、HD画質で約80時間の録画できるほか、オプションの着脱式HDD「HPポケット・メディア・ドライブ」(250Gバイト)専用スロットを備えている。
オリジナルモデルのIQ817jpには、CD/DVDの記録、再生とBlu-ray Disc再生ができるBD-ROMマルチドライブを搭載。グラフィックスにはNVIDIA GeForce 9600M-GS(512Mバイト)を内蔵し、動画再生機能を向上させた。画面タッチによる操作のほか、専用リモコンでも操作できる。
筐体は光沢感のあるピアノブラックを採用し、本体の厚さは約13.9cm。B5サイズのノートPCとほぼ同等の省スペースを実現している。また薄型ワイヤレスキーボードは、本体下部のスペースへ収納も可能だ。
また、写真や音楽、ビデオ、メモなどの機能を、2本の指を使って操作できるHP独自の「TouchSmartソフトウェア」を搭載。今回新たにHPのオンラインプリントサービス「Snapfish」へワンタッチで写真をアップロードできる機能と、メモにWebカメラで撮影した静止画や動画を挿入できる機能を追加した。
IQ800jpシリーズの価格は、 IQ811jpが19万9500円、IQ817jpはオープンとなる。
一方、厚さ約6.7cmの筐体に22インチワイドBrightViewタッチスクリーンを採用したIQ500jpシリーズには、3モデルを追加した。新製品のうち、HP Directplusオンラインストア専用モデルのIQ512jpとオリジナルモデルのIQ517jpにはダブル地デジチューナを搭載。なお、3機種ともに独自ソフトウェアのTouchSmartが装備されている。
IQ500jpシリーズの価格は、IQ511jpが13万9860円、IQ512jpが19万9500円、IQ517jpはオープンとなる。
G60は、「HP G7000 Notebook PC」の後継機種にあたり、基本構成で6万円台を実現するノートPC。インドアでの使用を想定し、DVD鑑賞などのAV機能を楽しみたいというユーザーの要望に応えたという。
液晶にはアスペクト比16対9の15.6インチワイドを搭載。DVDムービー再生時には上下に黒い枠が生じず、画面いっぱいまでむだなく表示できる。解像度も1366×768とHDをカバーする高精細パネルを採用した。
音響には、ALTEC LANSINGブランドステレオスピーカを標準搭載したほか、HDMIポートも備える。
外装には「HP Imprintテクノロジ(成形と同時にデザインパターンを転写する技術)」を採用し、光沢感ある質感を実現した。
G60の価格は、6万9930円となる。
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