Googleのサービス動向を追っているブログのGoogle Blogoscopedが、YouTubeに追加された「theater view」という面白い機能を発見した。この機能をクリックすると、中央にある動画プレイヤーのサイズが拡大し、赤いカーテンの描かれた背景部分が暗くなる。いすの背もたれにもたれかかって映像を楽しみたい身としては、この機能がフルスクリーン表示ほど便利とは思わない。だが、YouTubeのページに表示される(動画以外の)余計な情報を表示したくないと思う一方で、動画を拡大したときの粗い画質が気になる人にとっては、このような選択肢が便利かもしれない。
YouTubeは、動画以外の部分の照明をオフにする機能も提供している。これと類似の機能はHuluも、「lower lights」として提供している。
現時点でtheater view機能が利用できるのは、特定の提供者による長編コンテンツのみに限られているようだ。例えばトランポリンの上で飛び跳ねる飼い犬を3分間撮影したような動画ではtheater viewを利用できない。また、この機能は広告を隠してしまい、広告クリック率の低下を招く恐れがあるため、将来的には教育セグメントなどに利用が限られるようにも思われる。
あるいは、この機能はより進んだYouTube視聴体験を提供するための基礎固めとして位置づけられているのかもしれない。最新のHDビデオカメラで撮影されたクリップに対応するため、カーテンで飾り付けされている部分が将来、16:9サイズのプレーヤーに取って代わる可能性もある。
筆者の予測を検証できるような、theater view対応のコンテンツを見つけることはできなかったが、プレイヤーの横幅が必要以上に長いことが、その証拠だ。また、16:9のHD動画でアップロードされた多くのコンテンツが4:3の動画に圧縮されている現状も気になるし、先週になってアップロード容量の制限が1Gバイトに引き上げられたことも、その準備のように思われる。
読者はどう思うだろうか。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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