Microsoftは「SQL Server」を新たな高みに押しあげたいと考えており、「Kilimanjaro」という開発コード名のアドオンがその役に立つと期待している。
2010年上半期にリリース予定のKilimanjaroは、データベースに一連のBI(ビジネスインテリジェンス)機能を加えて「SQL Server 2008」を強化するものだ。だが、Kilimanjaroは、SQL Server 2008のリリースから2、3年後にリリース予定である次期バージョンのSQL Serverではないと、Microsoftは強調している。「SQL Server 2008」のリリースは2008年8月だった。
「リフレッシュやアップグレードではなく、新機能だと考えてほしい」とSQL Serverチームを率いるMicrosoftのバイスプレジデント、Ted Kummert氏は言う。Microsoftは、Kilimanjaroの販売形態については明らかにしていない。企業内でチャートなどのBI機能を作成できる人材を増やすのが、Kilimanjaroの目標だ。
Microsoftは現在、ワシントン州レドモンドで開催のMicrosoft Business Intelligence Conference 2008(BI Conference:米国時間10月6-8日)でKilimanjaroのアップグレードを進めている。また、データウェアハウジングの専門企業Datallegroの買収によって取得した技術を、「Windows Server」およびSQL Serverに統合した製品も披露する予定だ。
Datallegroの買収により、SQL Serverは数十テラバイトのデータベースから、数百テラバイト、さらには1ペタバイトものデータがあるデータベースになると、Kummert氏は語る。Datallegroの技術を統合した初めての製品「Project Madison」は、2010年上半期にリリースされる予定だ。
MicrosoftはBI Conferenceでデモを行っているが、Kummert氏によると、Project Madisonは、1兆を超えるデータ行がある100テラバイトのデータベースで構成されたデータウェアハウスで、カリフォルニア州アリソビエホにあるDatallegroのオフィスで稼働しているという。
「これだけたくさんのストレージを移動させるのは、いささか問題がある」とKummert氏。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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