Microsoftは米国時間8月6日、データベースソフトウェアの最新版「SQL Server 2008」の開発が完了したことを正式に発表した。
今回の発表でMicrosoftは、SQL Server 2008の最終的なコードをRTM版(Release to Manufacturing:製造工程向けリリース)としてリリースしたと明らかにしている。
当初のリリース予定時期よりは遅れたものの、Microsoftは、「SQL Server 2005」のリリースから24〜36カ月以内に新バージョンを出荷するというスケジュールに沿うことができたと述べている。
SQL Server 2008には、無料の「SQL Server 2008 Express」から、最上位版の「SQL Server 2008 Enterprise」に至るまで、さまざまなエディションが用意されている。他のエディションとしては、「Standard」「Workgroup」「Developer」「Web」に加え、PCとWindows Mobileデバイスの両方で動作する「Compact」などが用意されている。
価格設定は、前バージョンのSQL Server 2005に対応して据え置かれている。このうち、Webエディションは、新たにSQL Server 2008から追加された。MicrosoftのバイスプレジデントであるTed Kummert氏は、ホスティングサービスを提供する顧客などが、機能や価格の面で、これまでニーズに合ったエディションがないと不満に思っていたが、新たなWebエディションにより、この要望に応えることができると、電話会議の席で語っている。
SQL Server 2008のエンジニアリングチームの一員であるDan Jones氏は「ついにわれわれは製品発表へと至り、非常に満足している。今日は、本当にすばらしい日だ。レドモンドの頭上には、さん然と太陽が輝いている」と述べた。
データベース製品は、このところMicrosoftの各四半期ごとの決算発表で際立った業績を残しており、競合企業のシェアを奪うことにも成功していることから、Microsoftにとって、今回のSQL Server 2008のリリースは重要性が高い。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。 海外CNET Networksの記事へ
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス