経済的な見返りを与えることでインターネット検索の利用者を誘い込もうというMicrosoftの取り組みについて、ウォール街のあるアナリストは、「自暴自棄の1手」であって前進はほとんどないと受け止めている。
Microsoftは米国時間10月1日に「SearchPerks!」を発表した。同社の「Live Search」で検索を行うたびに「チケット」が与えられるという、マイレージサービス的なプログラムだ。
しかし、Collins StewartのアナリストSandeep Aggarwal氏に言わせると、SearchPerks!はYahooを買収せずにGoogleのシェアを奪う「プランB」の戦略がMicrosoftにないことを示す、新たな兆候でしかない。
2日のレポートにAggarwal氏は、「SearchPerks!はおそらく低水準の結果に終わると、まずは受け止めている」と書いた。「われわれの見方では、こうした試みはむしろユーザーや広告主に対するMicrosoftの評判を傷つける可能性がある」
一方でYahooは株価の新安値が続いており、最近では16.50ドル周辺と、Microsoftがかつて買い取ろうと提示した33ドルの半値で取り引きされている。Yahooに対するMicrosoftからの熱烈な呼びかけはこのところ途絶えているが、経済状況がよくないうえ他に活路も見いだせないとなると、結局YahooにはMicrosoftに抱き寄せられる道しかないとも言われている。
SearchPerks!に冷めた見方をしているAggarwal氏だが、それでもMicrosoftの株は買いだという。
「Microsoftのオンライン事業を成長させる本質的な取り組みは十分ではないが、市場で支配的な同社のソフトウェア事業と強力なバランスシート、そして400億ドルの(自社株)買い戻し計画を考えると、同社の株は魅力的だ」と、Aggarwal氏は述べている。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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