ワシントン州レドモンド発--Microsoftは今でも検索サービスの利用者をぜひとも増やしたいと考えているが、短期的にはオンラインショッピングの利用者を獲得するだけでよしとするようだ。
これまでに報じたように、検索分野におけるMicrosoftの大きなニュースとは、「Live Search」を起点にしてオンラインショッピングを行った顧客にキャッシュバックするプログラム「Live Search Cashback」だった。
同社会長のBill Gates氏は米国時間5月21日、Microsoftが主催するオンライン広告カンファレンス「advance 08」で「われわれが今後大々的に投資する重点的な目標はコマースだ。コマース部門が全検索に占める割合は約3分の1だが、売り上げに占める割合は圧倒的だ」と語った。
Gates氏によると、Live Search Cashbackはまだ始まったばかりだが、すでに約1000万種類の商品について700以上の小売業者と契約したという。
「すべてのパートナーから非常に好意的な評価を得ており、変化をもたらすチャンスであることが裏付けられた」(Gates氏)
Live Search Cashbackは、2007年に買収したJellyfishをベースとしている。他のサイトも買い物客にキャッシュバックサービスを提供しているが、Microsoftはこうしたサービスを検索のプロセスそのものに組み込もうとしており、これにより、お買い得品を漁る買い物マニアだけにとどまらず、幅広い人気を集めたいと考えている。
Zappos.comとOverstock.comの最高経営責任者(CEO)もビデオメッセージを送り、今回の動きを絶賛した。
Overstock.comのCEOであるPatrick Byrne氏は「広告主が抱えるリスクが大幅に減る」とビデオメッセージの中で述べた。このメッセージが上映された後、Byrne氏はGates氏とともにステージに現れた。Byrne氏をはじめとする少数のパートナーは束の間ステージに上がったが、特に話すことはなく、そのままステージを去った。「写真は撮れたはずだ。写真撮影ができなかったなら、後でもう一度一緒にステージに上がる」とGates氏は語った。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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