ブロガー向け情報サイト「ブロッチ」などネットマーケティングを展開する株式会社アイシェアは同社が提供するサービス会員をパネラーとするリサーチ結果を発表した。
現在インターネットは「定額使い放題」が常識となっているが、ネット渋滞解消策として、通信量に応じ「従量課金」方式を採用する動きがアメリカで出ている。
ネット利用者は現状の通信速度をどう感じ、従量課金への回帰をどうとらえているのか?20代から40代を中心とするネットユーザー男女415名の回答を集計した。回答者の回線種別は「光」が49.2%、「ADSL」が36.9%、「ケーブル」が10.1%、「携帯通信・その他」が3.8%。
インターネットの通信量に応じた従量課金化についてどう思うか?と聞いたところ、全体では「定額のままがよい!(従量は反対)」が85.1%とほとんどの人が「反対」。「使わなければ安いのであれば賛成!」が11.6%、「理由がわかるので賛成!」はわずか3.4%で、従量課金化には抵抗が強いようだ。
男女別に大きな差は見られなかったが、年代別に見ると20代で90.4%、30代で87.5%、40代で77.1%と若い年代ほど反対派が多かった。
今年、ネットを利用中に速度が変わった(遅くなった)と感じたことあるか?との問いには、全体では「ある」が53.3%と半数以上。「ない」としたのは 20.0%、「気にしたことがない」が26.7%だった。
経験者は男性50.0%に対し女性57.5%と、女性の方が高く、年代別に見ると、20代 46.2%、30代51.0%、40代61.0%と、年代が上がるほどアップ。男性より女性、若者より中高年の方が速度に敏感なようである。
現在の通信速度に満足しているか?と聞いたところ、全体では「もっと速いのがよい」が57.1%で、「今のままでよい」とする現状満足派を上回った。利用回線種別で見ると、「ADSL利用」「ケーブル利用」「光利用」それぞれで半数以上が「もっと速いのがよい」と回答。
「もっと速いのがよい」と感じるのはどんな時かを選択してもらったところ、全体では「動画の再生・ダウンロード」が44.7%と最も多く、次いで「ファイルのダウンロード」が23.2%。「WEB閲覧」が18.6%だった。「動画の再生・ダウンロード」は男性で48.1%、20代で57.1%と、特に男性と20代で多く、利用回線種別で見ると、「ADSL利用」では半数を超え、「光利用」においても44.1%を占めた。
ちなみに「ケーブル利用」では「ファイルのダウンロード」が39.1%、「WEB閲覧」も26.1%となっており、他の回線ではあまり意識されないものが高かった。
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