ブロガー向け情報サイト「ブロッチ」などネットマーケティングを展開する株式会社アイシェアは同社が提供するサービス会員をパネラーとする、動画共有サイトとテレビ連携に関する意識調査を行った。
動画共有サイトの利用経験を聞いたところ、利用者は全体の86.4%にのぼり、インターネットユーザーに定着したサービスであることが伺える。
この一般的となった動画共有サイトに求める改善点を、利用経験者に聞いたところ、最も改善を求めるのは「画質(55.4%)」という結果になった。以下、「回線速度(38.2%)」、「画面サイズ(37.8%)」、「著作権に抵触した動画の削除(17.2%)」と続く。
動画の高画質化については、海外動画共有サイトが対応を始め、国内でもeyeVioが提供を開始したHD動画配信がある。このHD動画を視聴したことがあるか聞いたところ、視聴経験率は14.0%と低い結果となった。高画質化を求める声は大きいが、HD動画の認知度はまだ低い。
HD動画に対応していない動画共有サイトと、HD動画に対応している動画共有サイトに分け、各サイトの動画を実際に見てもらった上で、「PCで見たい動画」か「テレビで見たい動画」か、聞いた。全体的に、「PCで見たい」という回答が多いが、HD動画に対応している「eyeVio」、「Dailymotion」は、「YouTube」、「ニコニコ動画」などと比較して「テレビで見たい」という回答が多かった。
最もPCで見たいのは「ニコニコ動画」の88.8%で、理由として「テレビで見るにはちょっとつらい画質」(35歳/男性)、「高画質ならTV画面で見たい」(24歳/女性)など、画質面の声が多い。
逆に、最もテレビで見たいという回答が多かったのは「eyeVio」の32.1%で、理由として「大画面でこそいきるから」(30歳/男性)、「画面が大きくてきれいだから」(27歳/女性)など、こちらも画質面の声が多かった。今後、HD動画の認知度が上がるにつれ、動画共有サイトは「PCで見る動画」と「テレビで見る動画」として、二極化するかもしれない。
動画共有サイトに求める改善点として「画質」と「画面サイズ」があげられた。そこで、高画質な動画をテレビなどの大画面で見たいか聞いたところ、全体の 47.8%が見たいと回答した。
また、回答者が所有しているテレビのタイプ別でみると、「フルスペックハイビジョン対応テレビ」の所有者で59.6%がテレビで見たいと回答している。その他のテレビタイプでは、いずれも見たくないが上回った。動画共有サイトの動画でも画質、大画面へのこだわりがテレビタイプ別に現れるということだろうか。
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