インデックス・ホールディングスはかつて、海外企業の積極的なM&A戦略でグループ規模を拡大。一時は新興市場の主力銘柄として多くの投資家から注目を集めた。しかし、無計画なM&A戦略が仇となり、業績と財務体質が急速に悪化。株式の時価総額もピーク時から大幅に減少した。現在は、子会社売却などグループ規模の縮小で立て直しを急いでいる。
その中での新たな海外戦略は、株式市場から嫌気されてもおかしくなかった。しかし、発表翌日の9月18日、株価は値幅制限いっぱいまで買われるストップ高となり、その後も堅調な推移が続いている。
株式市場が好感したひとつの理由は、インデックス・ホールディングスの海外戦略の変化だ。これまでは投資主体の戦略だったが、今回は現地に合弁会社を設立してサービスを提供していくという、サービス重視の戦略。多額の資金を投資してきたこれまでとは、明らかにインデックス・ホールディングスのスタンスが変わってきたとみられている。
ただ、インデックス・ホールディングスはグループ再構築の最中。今後も有価証券評価損や事業売却損の計上による収益面は厳しい状況が続くことが観測される。株式市場も、インデックス・ホールディングスのグループ再構築のスピードの遅れを嫌気し始めている。
中東でのビジネスの今後には注目度が高いが、同社株が今後、本格的に評価されるには、グループ再構築の成果を上げていく必要がありそうだ。
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