Yahooが一部のユーザーに、よりパーソナライズされたホームページを提供し始めた。同社は、幅広く利用されているものの、インターネットの世界で時代遅れとなってしまっていたページについて、使い勝手や実用性を向上させたいと考えている。
この新しいホームページの左端には、さまざまなアプリケーションの状況を知らせるダッシュボードが配置されている。ユーザーはここを「Yahoo Mail」「AOL」「Gmail」からの電子メールを閲覧したり、Flickrに投稿されたコメントやカレンダーのイベント、eBayで進行中のオークションに関する通知を受け取るアプリケーションを配置したりするのに利用することができる。
新ホームページに対しては今後、よりいっそう大きな変更が施される。たとえば、ユーザーが選択したウェブアプリケーションを保存する機能が追加される予定だ。しかし、Yahooは後の比較で基礎となる試験データを収集するために、比較的小さなデザイン変更から始めている。
新ホームページのテストは米国、英国、インド、フランスで少人数のグループを対象に進められている。ComScoreの推定によると、2008年7月にはおよそ3億1400万人の人々が新ホームページを使用したという。
Yahooはすでに、カスタマイズホームページである「My Yahoo」を提供している。同サービスは廃止されないとYahooは述べるが、同社の通常のホームページはMy Yahooに似たものになるだろう。
同社は声明で、「これら2つのサービスのスターティングポイントは最終的に融合する」と述べ、「人々が自分たちの周りで起きていることを容易に理解できるよう、ブロードキャスト向きのビュー(Yahoo.com)と、個人向けのビュー(My Yahoo)のどちらからも離れ、「スタートページ」の概念を再定義している。そして、マス市場に合ったページを実現するために、両方のアプローチのベストの部分が一体化したホームページをつくっているところだ」と言う。
誰もがこのテストページにサインアップできるわけではない。なぜならYahooはユーザーの無作為抽出をしたいと考えているからだ。正式版の大規模なリリースのタイミングは、このテストの結果次第だ。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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