Googleが、新たに「Chrome」ブラウザを発表してから間がないものの、米Yahoo共同創立者のDavid Filo氏は、この展開にYahooが続くようなことはないと語った。
Filo氏は、カリフォルニア州サニーベールにある同社本社で、米国時間9月11日に行われたインタビューにて、「われわれからブラウザが発表されるのを見ることはないだろう」と述べた。
むしろ、Yahooは、現在提供中の製品の改良に注力する方針であり、たとえば、Yahooのホームページ、「My Yahoo」のカスタマイズスタートページ、「Yahoo Mail」や検索技術などを、他社のアプリケーションへ開放することに取り組んでいると、Filo氏は明らかにした。これは、12日と13日に開かれる、第2回「Open Hack Day 2008」において、より同社が積極的に推進を目指す「Yahoo Open Strategy」の一例である。
Filo氏は「われわれが行うことはすべて、まったくオープンなプラットフォームであると呼べる段階にまで行き着こうとしている」と語った。
多くのウェブアプリケーションが用いているプログラミング言語である「JavaScript」を、Chromeで実行する時のパフォーマンスに関して、各方面から称賛の評価が寄せられていることについても、Filo氏は言及した。しかしながら、Filo氏は、GoogleのChromeが、インターネット企業に重大な変化をもたらすものとなるかどうかについて、まだ最終的な判断を下すのは早計であると述べた。
「Googleは、数多くのものに挑戦してきたが、実際のところ、そのほとんどが大した成果を上げなかった。今回もGoogleは、壁に向かって物を放り投げているに過ぎない」とも、Filo氏は語っている。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。 海外CNET Networksの記事へ
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