大規模データセンターのサーバのラックが増えれば、都市全体の消費電力に匹敵する電力が必要になる可能性がある。そのため、十分な性能を発揮しつつ消費電力をできるだけ抑えることが、Intel、Advanced Micro Devices(AMD)にとって微妙な綱渡りになっている。
Intelによれば、「Xeon 5000」シリーズに新しく加わるプロセッサには、「Xeon L5430」と、クロック速度を3.5GHzに高めた最速プロセッサである「Xeon X5270」などがあるという。
低電圧プロセッサであるXeon L5430の消費電力はわずか50ワット、コア1基当たり12.5ワットだ。また、デュアルコアのXeon X5270は80ワットだという。
Intelは声明の中で、「これらの新しいプロセッサが実現するエネルギー効率の大半は、Intelの(中略)45(ナノメートル)製造能力と、ハフニウムをベースとするHigh-kメタルゲート生成プロセスを使った再発明のトランジスタによるものだ」と述べた。High-kメタルゲートを採用したトランジスタは、Intelがこれまで採用してきた二酸化シリコンゲートよりも漏れ電流の制御に優れている。
しかし、すべてのプロセッサが低電力というわけではない。Intelは、消費電力が150ワットの「Xeon X5492」を含む、比較的電力消費量の高い高性能プロセッサも出荷する。
新プロセッサを搭載したシステムの発表が見込まれるベンダーには、華碩電腦(アスーステック)、Dell、富士通、Fujitsu-Siemens、Gigabyte、Hewlett-Packard(HP)、IBM、MicroStar International(MSI)、NEC、Quanta、Rackable Systems、Sun Microsystems、Supermicro、Tyan、Verari Systemsがある。
Intelは、これらの新プロセッサは、ワークステーション、ブレードサーバ、メインストリームサーバを導入している組織をターゲットにしていると述べた。
価格は、クアッドコアXeon L5430(2.66GHz)の562ドルから、クアッドコアXeon X5492(3.4GHz)の1493ドルまでとなっている。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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