ソニーは8月28日、液晶テレビ「BRAVIA」シリーズに、薄さ9.9mmの超極薄モデル「ZX1」シリーズをはじめ、4倍速動画表示機能を内蔵した「W1」、コントラスト比100万対1を実現した「XR1」、ブラビアエンジン2プロ搭載の「X1」と、全4シリーズ8機種を発表した。 10月10日および11月10日より発売される。価格はオープン。
発表会の冒頭に挨拶を行った代表執行役副社長コンスーマービジネスグループ担当の井原勝美氏は「2007年度は史上最高の売り上げと利益を記録することができた。これを受け2008年は製品を進化、拡充し、本当に喜んでいただける製品を出す時期だと考えている。秋冬商戦に向け、各カテゴリの新製品を発表していくが、今日はこの先陣にあたるBRAVIAをご覧いただく。力を込めた自信ある商品になった」と新製品を紹介した。
全機種ともに液晶パネルには1920×1080ドットのフルHDパネルを採用。DLNAのほか、「アクトビラ ビデオ」、独自のインターネットコンテンツ「アプリキャスト」にも対応する。各シリーズの詳細は以下の通り。
現行液晶テレビとして、世界最薄の9.9mm(最薄部)を実現したZX1シリーズ。モニタ部とチューナー部が別々のセパレートタイプで、チューナー部はワイヤレスメディアレシーバーになっているため、ワイヤレス伝送が可能だ。HD映像をリアルタイムで伝送でき、遅延は1000分の1秒以下。ゲームプレイ時もストレスなく使用できるという。
リモコンは2.4GHz帯の電波を使用する「お気楽リモコン」を同梱しているが、モニタ部とメディアレシーバー部がワイヤレスに通信しているため、モニタ部に向けてリモコン操作しても、操作内容がメディアレシーバー側へと反映される仕組みだ。
本体サイズは高さ682mm×幅986mm×奥行き280(最薄部9.9mm)mmで、重量は12.2kg。スピーカーは同梱のテレビスタンド「テーブルトップスタンド」に内蔵されており、壁掛けの際は別途専用スピーカー「SS-WAL700」(価格:4万9350円)が必要となる。
画面サイズは40型のみ。ソニースタイル、ソニーショップ、特約店等では「〈ブラビア〉プレミアムオーダー」として、ブラックモデルのほか、シルバー、ボルドーレッド、ネイビーブルーなどのカラーバリエーションとチューナーレスのワイヤードモニタモデルなどが販売される。発売は11月10日より。
バックライトに新開発「RGB LEDバックライト」を搭載し、それを部分駆動することによって、100万対1以上というコントラスト比を実現した。これは同社の有機ELテレビ「XEL-1」と同等のコントラスト数値となる。
通常バックライトは蛍光灯のように細長い形状の「CCFLバックライト」を使用している。LEDバックライトはR(赤)、G(緑)、B(青)と3色のLEDを小ブロック単位で配置することで、発光の制御を実現。暗い映像では不要な発光をゼロの状態に近づけることで、黒の深みを表現したとのことだ。
倍速表示には従来の「モーションフロー120Hz」を、RGB LEDバックライト部分制御技術を応用し、動画補正処理にもバックライトのオン/オフ制御技術を加えることで、ちらつきを抑える「モーションフロープロ120Hz」を採用。映像エンジンにも「ブラビアエンジン2プロ」を内蔵している。
画面サイズは46型、55型の2サイズ展開。発売は10月10日より。
映像エンジンに新開発の「ブラビアエンジン2プロ」を内蔵し、「リアリティ」をコンセプトに画作りをしたというX1シリーズ。画面サイズは40型、46型、52型の3サイズ展開で、カラーバリエーションはレッド、ブルー、ブラック、シルバー、ブラウン、ゴールドの6色を用意。新製品の中でも最もバリエーションをそろえたモデルとなる。発売は10月10日より。
現行モデルの倍速120コマ動画表示を4倍速の240コマ動画表示にまで向上させた「モーションフロー240Hz」機能を内蔵したW1シリーズ。液晶テレビ特有の残像感を低減させるため、倍速表示を4倍速へとアップさせることにより、残像感の非常に少ない、なめらかな映像を映し出せるという。
画面サイズは40型、46型の2サイズ展開。映像エンジンにはブラビアエンジン2を採用する。発売は11月10日より。
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