ソニーは6月17日、液晶テレビ「BRAVIA」シリーズに、32V型で消費電力89Wという省エネモデル「KDL-32JE1」(JE1)をラインアップする。2005年に発売された32V型に比べると、年間消費電力量は約56%削減されているという。発売は7月30日より。価格はオープンだが、店頭想定売価は15万円前後と見られる。
JE1は、すでに発売されている「KDL-32J1」(J1)の機能に省エネ性能を付加したエコモデル。バックライトとして使用される蛍光管を高発光効率のものに変更し、蛍光管の使用本数を減らすとともに、供給電圧を下げ、低消費電力化を実現したとのことだ。また、カラーフィルタも、光を効率良く使用できる特殊フィルタへと変更を加えた。
これにより、年間消費電力量86kWh(J1は115kWh)、消費電力89W(J1は134W)を実現し、省エネ達成率は232%となった。ソニーによるとエコモデルを使用すれば、年間約44kgのCO2を削減でき、これは杉3.2本分が1年に吸収する量に相当するという。
BRAVIAでは、2008年春モデルからブラウン管テレビのリアカバーのリサイクル材を利用するなど、自社循環材の仕組みを確立している。環境性能フラッグシップモデルJE1の投入により、今後も環境イメージアップに取り組んでいく構えだ。
JE1は、地上、BS、110度CSデジタル、地上アナログチューナーを内蔵したスタンダードモデル。ブラビアエンジン2を搭載し、シーンに応じた最適な映像再現が行えるほか、フィルム素材の再生に最適な「24p True Cinema」を備える。本体カラーはJE1オリジナルとなるシャンパンゴールドとシルバーの2色展開だ。
本体奥行きは99mmでJ1と同様。市場価格はJ1より約1万円程度高くなるという。今回は、薄型テレビのボリュームゾーンとされる32V型をラインアップしたが、同社では大型化への採用も検討しているとのことだ。
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