ほかに吸収するのは、DGソリューションズとディージー・アンド・アイベックス、クリエイティブガレージ、DGメディアマーケティングの4社。IT構築やマーケティング・プロモーション支援、インターネット広告など企業向けソリューション事業をDGに集約する。イーコンテクストを含めた5社の統合により、今後3年で、コスト削減などで約26億円の収益改善効果があるという。
林郁DG代表取締役グループCEOは同日自社サイトに掲載した「CEOコメント」の中で、「今回は、景気の下ぶれにより競合激化の影響を受けると思われる『B向け事業群の再編/合併』を決定」したと説明している。好調なカカクコム以下、テクノラティジャパンやCGMマーケティングなどのポータル・ブログ事業は今回の再編の対象外だ。
ただ、子会社のカカクコムの時価総額が900億円を超えるのに対して、親会社であるDGの株価は7分の1にも満たない(8月27日終値ベース)。数十億円の投資でDGの経営権を握れば、カカクコムを手に入れることができる計算だ。今回DGは買収防衛策の導入も発表したが、株価面のいびつな現状を今回の再編に基づく中期計画の達成で解消できるのか。あるいは、カカクコムも含めたさらなる展開が必要になるのか。
DGの株価は2008年6月期決算発表を受けた8月18日、年初来安値の7万700円まで下げた。グループ再編の発表を受けた28日は午前中の取引を終えた段階で、ストップ高(1万円高)の9万3900円の買い気配で買い注文を集めている。
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