iPhone 2.0にブラックリストダウンロード機能を発見--非公認アプリ対策とのうわさも - (page 2)

文:Tom Krazit(CNET News.com) 翻訳校正:湯木進悟、編集部2008年08月08日 08時14分

 別の可能性としては、Appleが、定期的にトロイの木馬やマルウェア、その他の悪意のあるアプリケーションのリストをダウンロードし、ユーザーに警告するウイルス対策ソフトのようなサービスに、この機能を利用できそうな点である。Appleが、iPhoneの開発プロセスを厳しくコントロールしている現時点では、この可能性は非常に低いかもしれない。しかしながら、おそらく将来的には、「App Store」以外からもiPhone向けアプリケーションの配布が行えるよう、プロセスが開放される予定であるのかもしれない。

 ZDNetのLarry Dignanは、Appleが、どんなアプリケーションがiPhoneにインストールされるのかを、厳格に管理したがっている企業の顧客からも承認を得るため、この機能が追加された可能性もあると指摘する。多くの企業のIT部門は、PC上にさえ、認可されていないアプリケーションをインストールできないようにしており、間違いなくiPhoneに関しても、何がインストールされるのかをコントロールしたいと考えているはずだ。

 そして、もちろんながら、Appleが、自社の(あるいはそのキャリアパートナーの)サービス規約に違反するか、現在または将来にAppleが提供するアプリケーションと競合すると判断した、あらゆる種類のアプリケーションを使用不能にするため、このブラックリストが使われる可能性も十分にある。これは少々気が狂った策謀家の手法のように思えるかもしれないが、実のところ、すでにAppleの、iPhone開発プロセスへの厳しすぎるコントロール手法によって、iTunesのような、Appleのコア事業を超える独自のアプリケーションを生み出したいと願う、数多くの開発者が腹立たしい思いを抱えている。

 Zdziarski氏は、「本当に悪意あるソフトウェアは、iPhone OS深くに潜むための手段を見つけ、このような単純なメカニズムから影響を受けないようにするだろう。今回の方法が効果的に駆除できるアプリケーションは、Appleにとっては面倒だが、悪意のないアプリケーションのみとなる。この件により、明らかに多くの懸念が生じている」と述べている

 しかし、真相は不明だ。なぜこのような機能が搭載され、アプリケーションがブラックリストに載り、iPhoneから消されるのかをAppleが説明しない限り、いつもの早合点となるだけだろう。

この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。 海外CNET Networksの記事へ

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