The Wall Street Journalのウェブサイトに米国時間7月30日夜に掲載された報道によれば、Googleは再びベンチャーキャピタル部門を設立しようとしている。
情報筋によれば、GoogleのシニアバイスプレジデントであるDavid Drummond氏が部門責任者になる見通しだ。また、ベンチャーの立ち上げを支援してもらうため、投資家としての経歴がある起業家のWilliam Maris氏(33歳)を雇用した。
Googleは以前にもこのアイデアを実現しようとしており、計画は今回も失敗に終わる可能性がある。
成功すれば、新たなベンチャーにより、企業への投資より買収の方で有名なGoogleが、新興企業を軌道に乗せるのを支援する役割を、より正式に担うことになる。Google以外のベンチャーキャピタルで豊富な実績を持つシリコンバレー企業には、Intel、Hewlett-Packard、Motorolaなどがある。
今回のGoogleの動きは、ベンチャー投資全体が厳しい状況にある中で起こった。7月初めのDow Jones VentureSourceの発表によれば、第2四半期のベンチャー投資は前年同期から12%減少した。602件の取引で66億4000万ドルという数字は、ここ3年間で最も低い四半期取引額となった。
初めての資金調達を求める企業を犠牲にして、成長後期段階の企業の支援に資金をまわしたベンチャー投資会社が増えた。第2四半期では、初めての資金調達を求めるスタートアップ企業への出資金の総額は、12%減の16億ドルだった。一方、後期段階の企業への出資は14%増の31億ドルだったが、特にこれらの企業には株式公開の機会がほとんどなかったためで、ベンチャー投資会社から支援を受けた企業で第2四半期に株式を公開した企業は1社もなかった。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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