まず、ユーザーが興味を持っているコト、モノを掴むため、ネットレイティングスを参照し、どのようなウェブサイトに訪れているのか、その傾向を調べてみました。
データからわかるとおり、男女で求めているものはそれぞれ違いますが、双方趣味性の高いサイトに訪れていることがわかります。
例えば、@cosmeのヒットに代表されるように、女性はレビューや第三者のコメントがあるサイトを訪れているのに加え、メーカーのブランドサイトも訪れており、各社が発信している独自性の高いコンテンツに興味を持っていることがわかります。
となれば、「仕組み」のほかにも、ユーザーが興味をより示すことができる、“独自性が高く”“質の高い”コンテンツも提供できるようになるべきなのではないでしょうか。
事実、mixiに至っても、ゲームやニュースなどコンテンツの質を高め、自社サイトへの滞留を増やす努力をしていると感じます。しかしながら、独自でのコンテンツ作成は実際にはなかなか困難なものです。今後「飽きないSNS」になるためには、ユーザーが興味関心を示すコンテンツの提供ができるサプライヤーといち早く積極的に手を組むことが肝要でしょう。餅は餅屋、というものです。
そんな中、デジタルコンバージェンスへの試行錯誤を始めているアナログメディアである雑誌社が、国内最大手ポータルサイトYahoo!JAPANとついに提携しました。
Yahoo!側は雑誌の優良なコンテンツを掲載することができますし、デジタルコンバージェンスを狙うコンテンツサプライヤー側にもメリットがある提携です。
より多種かつ良質なコンテンツを考えたとき、デジタルメディアとデジタルコンテンツサプライヤー間や、アナログメディアとアナログコンテンツサプライヤー間という従来の枠組みを超えた動きが出てきたのは喜ばしいことだと思います。
昨今よく議論に出る、Yahoo!のプラットフォームにmixiを置く、mixiにYahoo!のような機能を設ける、というような単純な策ではなく、“ユーザーが何に興味を持ち、どういうコンテンツを提供すれば飽きずに来てくれるのか”を見据えたメディア造りが重要課題ではないでしょうか。
2005年4月株式会社オプト入社。入社後、社内売り上げNo.1クライアント他、金融系の広告主を主に担当。オプト最年少(26歳)で営業部長に就任、現在はプレイイングマネージャーとして活躍中。趣味は、お酒と肉がおいしいお店を探すこと。
外資系光学機器メーカーを退職後、渡米。カリフォルニア州立大学サクラメント校を卒業後、2005年1月(株)オプト入社。マーケティング部配属となり、ネット広告全般のプランニングや調査など経験。現在、経営戦略部に所属し、海外の市場動向を探る。
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