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B・ゲイツ氏、MS常任会長退任インタビュー--創業期から今後まで(後編) - (page 2)

文:Ina Fried(CNET News.com)
翻訳校正:ラテックス・インターナショナル
2008年07月01日 07時00分
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 戦略の作成、教育において適切な役割を果たすため、これからはたくさんの本を読み、外に出て、たくさんの訪問を行わなければならないでしょう。

 それから、農業のような新しい分野があります。種の働き、改良方法には驚くばかりです。わたしは肥料のことさえ理解していませんでした。もし10年前に肥料の作り方を質問されたら、窒素についてあいまいに答えるでしょうが、当時のわたしは肥料がどこにあるのか、なぜお金がかかるのか、どうやればよいか、どのくらい流れ出すのか、少ない量で済むように、ほとんどが流れ出さないようにやることはできるのかについては知りませんでした。とにかく、必要性はそれほどではありませんが、この分野には本当にすばらしいものがあります。

 そして、ワクチンのコールドチェーンなどについて言えば、ワクチンが手に入り、農村部に運ぶ段階になったら、何が問題になるのでしょうか。ワクチンは道中ずっと冷蔵庫に入れられていなければならず、温度が低すぎれば、凍って品質が低下し、温度が高すぎても、変性して品質が低下します。残念なことに、私たちが作っている新しいワクチンの多くはとても大きく、ワクチンを運ぶための冷蔵庫の容量は、私たちが入れたいと思う新しいワクチンを収めるには、まるで足りません。そこで、もっと良い冷蔵庫を手に入れるか、高性能な魔法瓶を手に入れるか、じっくり考えることになります。その結果、高性能な魔法瓶にするとして、今度はどのように設計するか、発展途上国特有のニーズは何かが問題になります。多くのテクノロジが存在しますが、1つ選ばなければならないとしたら、免疫学でしょう。

--あなたは以前、IBMがソフトウェアの世界のIBMになれるかは疑問であり、IBMは今でも重要な企業だが、かつてのような役割は果たしていないとおっしゃっていました。今、Microsoftもいずれ同様の苦境に陥ることになるとよく書かれていますが、どう思われますか。

 いつの日かMicrosoftはピークを迎えたと書かれるでしょうし、いずれ彼らが正しいということになる日が来るでしょう。かつてMicrosoftはサーバOSを理解しておらず、これらを理解しているのは「Unix」を持つSun Microsystemsだけだと書かれたことがあります。記事をお見せできますよ。しかし、追跡調査記事が書かれたことはありません。わたしにはなぜだか理解できませんが。彼らがわたしの死を予想したら、絶対に蘇らせてくれないでしょう。

 けれども、このようなやりとりはあるべきです。業界で何か新しいことが起こったときに、リーダーは自分の得意なこととこの新しいことの両方を取り入れ、ひとつにする明敏さを発揮できるのだろうか。この疑問はいつも話題の的になっています。

 人々はいつも、リーダーが持つ強みを過小評価する傾向があります。つまり、IBMがさまざまなことで成功を収めると予測されたことは何回あるのかということです。それでもIBMは長い間、さまざまなことで成功を収めてきたではありませんか。

 Microsoftの中心となるスキルはソフトウェアです。携帯電話のソフトウェアもテレビのソフトウェアもビデオゲームのソフトウェアもほとんど同じです。Microsoftは常に、幅広いデバイスのためのソフトウェアを手掛けています。

 Googleは非常に強力なライバルであり、そのために人々は彼らに対抗できるかどうか見て楽しむのでしょう。彼らに効果的に対抗できれば、世の中はもっと良くなるでしょう。わたしは、彼らにとって本当に大きな挑戦者となるのに必要な深さと広さ、耐久力という点で考えると、残る企業は1つだけだと思っています。

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