カリフォルニア州カールズバッド発--Melinda Gates氏は米国時間5月27日、昔は事業として巨額の寄付をすることが今よりずっと難しかったと述べた。
Gates氏によると、Bill Gates氏と事業を始めたばかりの頃の2人は、助けを求める手紙を胸を締め付けられる思いで読んでは、どうしようか思い悩んだという。しかし、社会で最大の課題を解決することは、絶好の機会であると気付いてからは、どこにリソースを配置すべきかを考えやすくなったと同氏は述べる。
財団は、「すべての人は価値が同じ」という考えを軸に展開されるとGates氏は説明する。Gates氏が目標にしているのは、ボストンであろうが、ボツワナであろうが、バングラデシュであろうが、居住地に関係なく、男性も女性も等しく扱われる世界を推進することだそうだ。
「世界は、すべての人を等しく扱っていない」(Gates氏)
Gates氏は意外な人とも組んでいる。米国の教育問題を扱った財団の事業でニューヨークに資金提供したが、このプロジェクトを率いるのは、独占禁止訴訟でMicrosoftと対立した弁護士のJoel Klein氏だった。
Gates氏はKlein氏や市長のMichael Bloomberg氏の働きぶりを「Joel Klein氏はすばらしいビジネスビジョンを持っていた。2人とも思い切った行動に出たいと考え、機能していない学校を廃止することもいとわない様子だ」としている。
(Wall Street Journalの)Walt Mossberg氏からMicrosoftの第一線からBill Gates氏が退いた後のプランについて聞かれたGates氏は、彼の新しい役割に期待していると回答した。
「彼が(大工作業用の)ツールベルトをしながら、家の中を歩き回るようになるタイプでないことは、初めから分かっていた。これだけは、最初から確信していた」(Gates氏)
この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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