グーグル、地図情報作成ツール「Map Maker」を公開

文:Stephen Shankland(CNET News.com) 翻訳校正:大熊あつ子、高森郁哉2008年06月25日 12時42分
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 Googleは米国時間6月23日、新しいウェブベースのツール「Map Maker」を公開した。ユーザーはこのツールを使って、「Google Maps」で詳細な地図が提供されていない地域に、道路や湖、会社といった情報を追加できる。

 Googleのブログ「Google LatLong」によると、Map Makerでは、トレーシングツールを使って、キプロス、アイスランド、パキスタン、およびベトナムの地図を作成できるという。また、カリブ海に浮かぶいくつかの国や島についても、地図作成の機会を提供している。地図が作成できるのは、アンティグア・バーブーダ、バハマ、バルバドス、バミューダ諸島、英領バージン諸島、ケイマン諸島、グレナダ、ジャマイカ、オランダ領アンティル、セントクリストファー・ネービス、セントルシア、セントビンセント及びグレナディーン諸島、トリニダード・トバゴ共和国。

 筆者としては、これについて良いとも悪いとも判断がつかない。一方では、この種の活動がクラウドソース化され、コミュニティーがプロジェクトに貢献して、デジタル地図化されていない地域の範囲を縮小できるということは、素晴らしいと思う。Googleはわれわれに、個人の貢献はささやかでも、集まれば大きなものとなるような違いを生むのに役立つ方法を提供したのだ。

 しかし、もう一方では、Googleが自ら行うより、善意や無償奉仕を多く必要とする活動について、ふさわしい理由を考えることもできる。仮にわれわれ全員がユーザー作成コンテンツでGoogle Mapsを強化するつもりだとして、その作業から他人が恩恵を得られるような、よりニュートラルな仕組みで貢献できたら素晴らしいのではないかGoogle Maps上に「Wikipedia」のジオタグ情報を表示させることは可能だが、少なくとも理論的には、Google Maps単独ではジオタグは表示されない。

 総合的に評価して、前者の感想が優勢なように思う。

 というのは、Google Mapsは根本的に、単に大勢に利用されるだけのサービスではなく、「Google Maps API」が利用可能になったことにより、大勢の手で再パッケージされるサービスになったからだ。したがって、Googleが「Don't Be Evil(邪悪になるな)」のスイッチを「オフ」にしないかぎり、Google Mapsは実質的に公共のユーティリティで、ユーザーの貢献から大勢が恩恵を受けられる。

 Map Makerは作業しやすく作られているように見えるが、衛星画像の解像度がもっとよければ、作業効率も向上するだろう。地球上で筆者が最も好きな地域の1つ、アイスランドの一部は、画像が粗すぎてトレースができない。

この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ

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