One Laptop Per Child(OLPC)財団の「Give One Get One」プログラムは最近の数週間で思わぬ暗礁に乗り上げている。寄付者が自分用の格安ノートPCを入手するのが困難になっているようだ。
このプログラムは、「XO」ノートPCのファンが400ドルを寄付して1台のノートPCを発展途上国の子供に寄贈すると、もう1台が自分でもらえるというものだ。
PC World編集長のHarry McCracken氏はいまだにXOノートPCを受け取っていない。McCracken氏はこのプログラムの最初期の参加者の1人であり、2007年11月12日にOLPCに400ドルを寄付した。
もともとOLPCはMcCracken氏にXOはクリスマスまでには届くだろうと告げていたが、それが1月に延期され、今では関係者が同氏に対して「2月には良い知らせが届くかもしれない」と言っている。
PC WorldはOLPCが「Give One Get One」プログラムの後半部分を履行できない問題についてさらに詳細な記事を掲載した。OLPCの関係者は、XOノートPCを発展途上国に出荷することを優先していると述べているが、これはおそらく理にかなっている。しかし、ノートPCは供給不足であり、商品発送時の住所指定と追跡の課題が問題をさらに悪化させている。
CNET Blog NetworkのPeter Glaskowsky氏はXOノートPCを1月1日より前に受領しているので、一部の商品発送はどうやらうまく行っているようだが、これらのトラブルはOLPCの慈善事業の前途多難な船出を象徴するもう1つの例となっている。
XOノートPCの価格は徐々に値上がりするとともに量産も遅れており、さらに創設者のNick Negroponte氏はOLPCメンバーが独自の低価格ノートPCを世界の発展途上国に販売する権利をめぐってインテルと公に論戦を交えている。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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