しかし、Microsoftによると、6月に発売されるWindowsを搭載したXOノートPCの初期モデルは、デュアルブートマシンではないという。Microsoft幹部のJames Utzschneider氏は、XOの発売により、Windows搭載の教育用PCの選択の幅がさらに拡大すると語った。同氏はさらに、「大変多くの人々が、そのかわいらしい小型ノートPCを気に入っており、彼らはそれらのPCにWindowsを搭載して欲しいと語っていた」と付け加えた。
一方、Negroponte氏は、Linuxの使用は必須条件と語る。同氏は、「われわれがノートPCを発売するためには、オープンソースを利用せざるを得なかった」とし、さらに「われわれには、コミュニティーが必要だった。われわれは、自分たちの主張を貫くため、ノートPCを作るために、OSレベルで(オープンソースコミュニティーに)参加し、デバイスやドライブを構築する必要があった」と付け加えた。
Negroponte氏は、Windowsを導入してもOLPC製品の独自性が失われないことを願っている。OLPCは、XOの「Sugar」インターフェースをWindowsに移植しようと目論んでいる。
「現在、いくつかのサードパーティーと交渉中だ」とNegroponte氏は述べ、さらに「来週か再来週には何らかの結論を出せるだろう」と付け加えた。
さらにNegroponte氏は、50人で構成されているOLPC財団には、同ソフトウェアプロジェクトに取り組むための人的資源が不足していると語った。「さらに、われわれにはその分野に詳しい専門家がいない」(Negroponte氏)
MicrosoftとOLPCは、どちらも、発展途上国の子どもたちの手にノートPCを届けることの重要性を主張してきたが、必ずしも互いの取り組みを称賛し合ってきたわけではない。
例えば、Microsoft会長のBill Gates氏は1月のインタビューの中で、「OLPCの取り組みは大した成果を上げていない」と述べている。
一方、Negroponte氏は2006年にLinuxカンファレンスで講演し、その中で、IntelとMicrosoftではなく、LinuxとAMDと連携すると語った。「AMDはわれわれのパートナーだ。つまり、Intelは私を嫌っている。Bill Gates氏も快く思っていない。しかし、仮に私がMicrosoftやIntelをいら立たせているとしたら、それは正しい行いだと考えている」(Negroponte氏)
この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
地味ながら負荷の高い議事録作成作業に衝撃
使って納得「自動議事録作成マシン」の実力
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
「もったいない」という気持ちを原動力に
地場企業とともに拓く食の未来