Gray氏は1人のフォロワーあたりの投稿数が1件未満のTwitterユーザーを「聞き手」と分類している。「中間層」はメッセージの投稿数がフォロワー数の2倍までのユーザーである。それより投稿比率の多いユーザーについては、Gray氏は順次「話し上手」「メガフォン」と呼んでいる。
Gray氏は12日に筆者に電話で次のように語った。「Scoble氏や(人力検索エンジンMahaloの創設者であるJason)Calacanis氏など、Twitterで知名度が高く発言力の大きいユーザーを見てみると、フォロワーの総数は万単位に上る。こうした人々が著名なTwitterユーザーを追いかけていることには理由があるに違いない」
Twitterユーザーは新しいフォロワーが自分に付くたびに、その新しい人物が自分にとってお返しにフォローするべき対象なのかを判断するために、その人を評価しなければならないのだが、実際、多くのTwitterユーザーは他のユーザーを評価する手段として更新数/フォロワー数の比率を使用している。
確かに、このような判断をするのは非常に注意を要する場合がある。あなたは自分をフォローしてくれているすべての人をフォローしたいと思うかもしれないが、そのためには各ユーザーのその後の更新をすべて読まなければならず、膨大な時間がかかる。何十人もの人々をフォローしている人は承知していると思うが、これでは情報の洪水におぼれてしまいかねない。
しかし一部の人にとっては、他のTwitterユーザーが自分に提供してくれている価値を測定する手段は、単にノイズ発生比率を観察することにとどまらない。
「わたしが注目しているのは、フォロワー数とフォローイング数の比率によってその人の意図が非常によくわかるのではないかという発想だ」とSocial Media Clubの創設者であるChris Heuer氏は述べる。
Heuer氏は自分の考案した統計手法を「Twitterの意図のバロメータ」と呼んでいる。
「要するに、フォロワー数とフォローイング数の相対的な比率に着目するのだ。誰かが高いフォロワー/フォローイング比率を持っている場合、それはそのユーザーに関心を持つ人々が多く存在する可能性が高いという意味で、Twitterがより意図的に活用されていることを示している」(Heuer氏)
筆者はHeuer氏に対して、著名な書き手であるSeth Godin氏には何千人ものフォロワーがいるがGodin氏自身は誰もフォローしていないことを指摘した。
「そこから(Twitterを)ブロードキャストの媒体として使用したいという明確な意図が読み取れる」とHeuer氏は述べる。Godin氏はTwitterによる大規模な井戸端会議に参加する意図はないらしい。
TweetStatsというサイトでは、誰でも他のあらゆるユーザーのTwitterでの活動を把握することができる。任意のTwitterアカウントIDを入力すると、月ごとの更新状況、1日のうちで最も頻繁に投稿する時間帯、最も頻繁に交流している相手といったその人のTwitterの利用状況を見ることができる。
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