TweetStatsの開設者であるDamon Cortesi氏は、Twitterでの活動状況を厳密に把握する方法を考案したいと述べているが、それは非常に難しいようだ。
「誰もがTwitterを異なる目的のために使用している。だから、あるユーザーにとって何が価値を持つのかはその人の見方によって変わってくる」(Cortesi氏)
それでもCortesi氏はこの疑問に答える方法はいくつかあると考えている。
Cortesi氏は「わたしがおもしろいのではないかと思うのは、更新の頻度とわたしの興味をそそるようなテーマに関する特定のキーワードを組み合わせた統計数値である」と述べ、さらにあるユーザーが「自分から話をするのか好きなのか、自分がフォローする対象を選別するタイプか」を判定するシステムを考えているとも付け加えた。
しかし、いずれの統計手法を取ったにせよ、Twitterでは多くの有益な対話がなされている。それにアクセスする方法を理解するにはTwitterの価値を、その網の目のようにつながった性質から得られるサービスとして認識することが役に立つ。Twitterが適切に利用された場合には、個々のユーザーとそれをフォローする人々、そしてその人々をフォローする他の人々、さらには、あらゆる個人から外側に輪のように無限に広がるその他のすべての人々との間で会話が混じり合うようになる。
「わたしはそれがTwitterのシステムが持つ波及的な側面の1つだと思う。システムがオープンに保たれ、現在のようなしくみに作られているからこそ、われわれは何か興味深い発言をする可能性のある人物を探すことができるのだ」(Heuer氏)
さらにHeuer氏は「結局、Twitterは真の実力主義社会なのだ」と述べ、システムに最も多くの価値を提供している人は最も多くのフォロワーが付いているユーザーであるという事実を指摘した。
しかし、われわれの自尊心がどれほどそれを望んでいるとしても、自分に付いているフォロワーの数だけが重要なのではないと主張する人もいる。
「Scoble氏が次のようなことを述べていた」とGray氏は筆者に語った。「力というものは自分がフォローしている人物から得られるのであって、自分をフォローしてくれている人物から得られるのではない。(中略)あなたにとって受容できるデータが多ければ多いほど、あなたはより強く賢くなるのだ、と」(Gray氏)
しかし、認識しておくべき重要なことは、人間は物事が数値化できる限りはそれを測定せずにはいられないという点だ。おそらくそれこそ、Twitterがあらゆるユーザーの統計を見られるようにしている理由だろう。
「Twitter側は(統計を)公表しなければ、そのためのスクリプトを作成する人が出てくることを理解していたのだと思う」(Gray氏)
Heuer氏はその点をさらに深く掘り下げ、人々が統計数値に注目することによって2次的な効果が生まれていると考えている。
「統計数値を気にしすぎるあまり、われわれは自分たちの行動パターンを変えてしまうのだ。活動への参加自体より数字の方が気になると、それによって自分の振る舞いに影響を受ける可能性がある」(Heuer氏)
この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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