Microsoftは大胆にもウェブ閲覧者を人類がいまだ到達したことのない場所に導く準備が整っている。
Microsoftは米国時間5月12日、ウェブ閲覧者が銀河、恒星系、遠方の惑星を探索できるウェブベースのフリープログラム「WorldWide Telescope」をリリースした。Microsoftの研究部門が開発したこのプログラムは、ハッブル宇宙望遠鏡、チャンドラX線天文台、スローン・ディジタル・スカイ・サーベイ(SDSS)などからの画像を組み合わせて表示するものである。
ハーバードスミソニアン天体物理学センターの研究者、Roy Gould氏は声明で「ユーザーは空のX線画像を見て、X線を放射している明るい星雲を拡大し、次に可視光線の画像にクロスフェードし、1000年前の超新星の爆発による星雲状の残がいを見つけることができる」と述べている。「わたしはMicrosoftによるこの新しいソフトウェアが、人類が宇宙を見る方法に大きな影響を与えると信じている」(Gould氏)
WorldWide Telescopeは「Google Earth」のモードの1つである「Google Sky」に似ている。Skyはハッブル宇宙望遠鏡の高解像度の写真や、種々の天文学上の発見や星座に関する背景情報など、宇宙への眺望を提供してくれる。
Microsoftでは、2007年にカリフォルニア海岸沖でセーリング中に行方不明になった同社の研究者Jim Gray氏への敬意の印として、WorldWide Telescopeを無償で提供すると発表した。
Microsoftの会長であるBill Gates氏は「WorldWide Telescopeは科学と教育分野の強力なツールであり、これによって誰もが宇宙を探索できるようになった」と声明で述べている。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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