ワシントン州レドモンド発--Microsoftの社内向けサイエンスイベントTechFestが米国時間3月4日から開催されている。ここでは宇宙の新しい表示技術や、家庭で使える技術などのプロジェクトが披露されている。
展示されていたプロジェクトの中には、検索に関するものも複数あった。Googleとの競争を有利に進めるため、Microsoftが研究者チームに対し、期待を寄せてきた分野だ。
研究を統括するRick Rashid氏は、Googleの名を挙げなかったものの、基礎研究に投資することで、技術の変遷や新しい競合の登場により容易に対処できるようになると述べた。
「何が起きるかは分からない。研究をすることで、技術やアイデア、人材を蓄積し、悪い状況が起きたときに対処できる。機敏に動けるようになるのだ」(Rashid氏)
5日と6日には、約7000名のMicrosoft従業員が150件のリサーチプロジェクトを見学し、自ら所属する製品グループの仕事に合致するものを探す予定。プロジェクトの4分の1が、4日にMicrosoft社外に公開されている。
ここでは大々的に報道されている「WorldWide Telescope」やモバイル端末向けのタッチインターフェース「LucidTouch」も公開されている。
イベント推進者の1人でもあるRashid氏は、最初にTechFestの開催について聞いたとき、コンセプトが悪いという印象を受けたという。
「これは、本当にやりたくなかった。『アイデアが悪い、時間の無駄になる。こんなものに人が集まるのか』と言い続けたんだ」とRashid氏は述べる。
継続的に圧力をかけられた結果、Rashid氏は何年か前に結局、実験として試してみることにした。以来、このイベントは継続的に開催されている。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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