UPDATE Hewlett-Packard(HP)は米国時間5月12日、Electronic Data Systems(EDS)の買収交渉を行っていることを認めた。
まずWall Street Journal(WSJ)が、複数の匿名情報として、HPがEDSを120億〜130億ドルで買収することで両社が交渉していると報じた。WSJによると、世界最大規模のコンピュータメーカーとITサービスプロバイダーである両社は、早ければ13日にも合意に達する可能性があるという。
この記事が掲載されるとHPの株価は6%下落し、HPは同社の株の取引が停止されていることを認めた。EDSの株価はこのニュースを受けて27%上昇した。
15日に第2四半期の業績発表を予定しているHPは、12日の株式市場修了後にプレスリリースを出した。
「合意に達する、あるいは契約が完了するという保証はまったくない。HPは、合意に達するか、話し合いが終わりを迎えるかするまでは、さらなるコメントの予定はない」と、声明に記されている。
EDSも12日午後、両社が「進んだ話し合い」を持っていることを認める声明を出したが、詳細は明らかにしなかった。
2007年のEDSの売り上げは221億ドルで、前年比で4%増加となっている。HPの2007年の売り上げは1040億ドルだった。
この買収が成立すると、HPは企業顧客を争うIBMに対し、より強力な競争力を持つことになる。IBMも、グローバルサービス部門があるので、サーバなどバックエンドのハードウェアを長期のサービス契約とともに提供できる。しかし1つ違いがある。HPにはPC事業があり、2007年はPC販売台数で世界トップを獲得した。一方IBMはPC部門を4年前にLenovoに売却している。
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