パイオニアと松下電器産業は4月24日、プラズマテレビ事業における包括的な提携を行うことで基本合意に達したと発表した。5月を目処に「PDP事業に関する業務提携契約」を締結するとしている。
パイオニアは今年3月に、プラズマパネル生産からの撤退を発表し、今後はパネルを外部調達することで、プラズマテレビ事業を運営していくことを明らかにした。パネル調達先については松下電器であるとも話しており、今回の業務提携はその話を受けての形となる。
提携内容は、PDPパネル・モジュールの新規開発、生産、供給。今後のPDPパネル・モジュールは、パイオニア協力のもと、松下電器が主体となって開発していく。
パイオニアのプラズマテレビ「KURO」は、黒表現力に優れた高コントラスト化技術が大きな特徴。今年に入ってからは超薄型プラズマテレビのプロトタイプを発表するなど、プラズマテレビの薄型化においても市場をリードする。一方、パナソニック「VIERA」は、高効率化技術に長けた「Neo PDP」を打ち出し、進化形のVIERAで市場展開していく構えだ。今後は両社の技術を融合させることで、大きなシナジーを創出できるとしている。
業務提携後に開発されるパネルは、来年秋に発売されるパイオニアのプラズマ製品に搭載できるよう、供給を開始する予定。生産、供給サイズは、パイオニアが事業展開しているサイズを視野にいれているという。
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