Yahooが米国時間4月22日に発表する決算報告が、平均的な予測を上回るものとなり、Yahooの買収を目指すMicrosoftの提示金額が引き上げられるのではないかとの希望的観測が高まっているものの、Microsoftは、提示額引き上げの可能性を否定する姿勢を示した。
Reutersの報道によると、Microsoftの最高経営責任者(CEO)であるSteve Ballmer氏は、北アフリカでのポータルサイト立ち上げをモロッコで発表するに当たり、次のようなコメントを出した。
Reutersは、Ballmer氏が「Yahooの買収によって、われわれの戦略を加速することができると確信しており、われわれの株主にも納得がいく金額で買収を進めるつもりである。Yahooの決算報告が、成功を収める良い結果になることを心から願ってはいるが、それがMicrosoftにとって、Yahooの評価額に影響を及ぼすようなことはない」と語ったと伝えている。
ここ数週間に渡って、多くのウォール街アナリストや、MicrosoftとYahooの合併の行方を見守る多数の人々は、Yahooの第1四半期の好決算が、Microsoftの買収提示額の引き上げにつながる、もっともらしい要因となり、Yahooが正式な交渉へと臨むための引き金になるのではないかとの予測を立ててきた。
Yahooの第1四半期の決算報告が、MicrosoftによるYahooの評価額に影響を及ぼすことはないかもしれないが、Yahooと機関投資家にとっては、もしYahooが好決算を発表するならば、より高い買収提示額を引き出そうとの態度を強めており、(好決算は)買収に応じようとしない対応を、より頑なに示す要因ともなりかねない。
The New York Postは22日、Yahooに近い複数の情報筋からの話を引用して、Yahooが「目ざましい好決算を発表することはないとしても、アナリストの予想を上回る決算内容となりそうだ」と報じた。
Thomson Reutersによれば、ウォール街アナリストのコンセンサスは、トラフィック獲得コストを除いたYahooの第1四半期の売り上げが約13億2000万ドルで、純利益が1株あたり9セントにとどまるという予測になっている。Yahooは22日の株式市場での取り引き終了後に、これまでで最も注目を集めている決算報告ともいわれる、第1四半期の決算発表を行う予定である。
アナリストの予測レンジの最高額は、1株あたり14セントとなっている。2008年初め頃にYahooの経営陣は、トラフィック獲得コストを除いて、13億8000万ドルが最高額となる売り上げ予測レンジを発表している。
Citigroup Global MarketsのアナリストであるMark Mahaney氏は、Yahooの第1四半期の業績を見極める上でも、非常に意義ある「カンニングペーパー」を公表した。Yahooの第1四半期を見つめるMahaney氏の分析は、以下のようなものである。
好業績を演出し得る要因:
第1四半期の現実的予測:
この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。 海外CNET Networksの記事へ
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