Office 2008 for macのPowerPointに強力な武器は、概念やわかりにくい表現を図にして簡単に伝えることができる「概念図」を手軽にキレイに作成できる点。しかもその作成手順がすばらしくわかりやすい。すでにおなじみとなったエレメンツギャラリーからSmartArtグラフィックを選ぶと、わかりやすいグラフィックのサンプル画像が並ぶ。これをクリックすると「テキストウインドウ」が開き、この中に箇条書きのテキストを入力すると、すぐに挿入したSmartArtグラフィックに反映される。説明のためにわかりやすい図を作っていたのだが、図を作っている本人まで理解が深まるツールは手放せなくなるだろう。
Office 2008 for macのMacらしい点として、簡単にiPodに書き出すことができる機能を提供している点。これはこのバージョンから対応したAutometerのワークフローとして提供されている機能である。手順としては、PowerPointのスライドをiPhotoの新しいアルバムに書き出し(名前を指定することが可能)、これをiTunesを介してiPodに同期すればよい。特にiPod touchでは指を使って拡大したり、ページをめくったりできるため、ちょっとしたプレゼンテーションや資料を見せたりする際にも重宝することになるだろう。
EntourageはMicrosoft Exchangeの正式なクライアントとしての顔を持っているが、個人がアドレス帳、メール、スケジューラーを統合環境で使いたい場合にはとても強い味方になってくれる。もしもOffice 2008 for macをインストールする前にMacに標準搭載されているiCalとアドレスブックを使っていたユーザーもすぐに使えるよう、Entourageにはこれらのデータを同期するメニューが用意されている。一旦Entourageを使っても、同期されるため、再びiCalやアドレスブックでデータを管理しても良い。気分によってアプリケーションを使い分けても、データは必ず最新になっている、というのはありがたい対応だ。検索もMacのOSの機能であるSpotlightを活用して、非常に高速、快適だ。
最後に、Entourageのカワイイアプリケーション「My Day」をご紹介しよう。これは非常にライフハック的な要素が詰まっているアプリだ。
Entourageのアプリケーション・カラーである紫色のインターフェースを持つMy Dayは、ちょうどMacのDashboardに揃っているウィジェットのようなスタイルの小さな画面で常駐しても邪魔にならないデザイン。この中に今日の予定のリストとそれらの予定が時間軸の上にマッピングされているバー、そしてTo Doリストが表示されていて、自分の予定とタスクを一目で確認できるようになっている。
またMy Dayからも簡単にスケジュールやタスクを変更できるため、電話で受けたアポイントをすぐに書き留めたり、発生したタスクをすぐに追加したり。アイデアで使い方が広がりそうなミニアプリに仕上がっている。
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