まずOffice 2008 for macは、4つの大きな進化を見ることができる。ちなみにこれらの進化のポイントは、Office 2008 for macを通じて採用されている機能である。個別のアプリケーションについては、後ほど触れたいと思う。
1つめは、Intel Macにネイティブで対応した点。これはAppleにとっても、Microsoftにとっても、何より毎日Office 2008 for macを使っているユーザーにとっても実感の湧くアップデートのポイントだ。
以前のバージョンのOffice 2004 for macをIntel Macで動作させると、PowerPC用のアプリケーションをRosetta(エミュレーター)を介して実行させるため、起動時間や動作速度への不満を漏らすユーザーがいた。今回のOffice 2008 for macは、Intel Macにネイティブで動作するため、最新のMacのスピードを最大限生かすことができる。ちなみにPowerPCのMacでも当然ネイティブ動作のため、安心して使うことができる。
2つめの進化は、UIの進化。「Mac First, Mac Only」というキャッチフレーズは、MicrosoftのMac BUの開発ポリシーでもあるが、このポリシーがキチンと製品に盛り込まれており、最大限に恩恵を授かることができる。
たとえば、わかりやすい例で言えば、Microsoft Entourage(このソフト名もMacオンリーだ)と連携して動く「My Day」というウィジェット型のアプリケーションは、スケジュールのリストや1日の時間軸での予定の把握、そしてTo Doの表示してくれる。予定を確認するためだけにソフトを立ち上げる必要があった手間を省いてくれる。To Doを1行テキストボックスからすぐに追加できる点もまた、小気味よい。
さらに各アプリケーションに共通のインターフェースがエレメンツギャラリー。ツールバーの下には文書のパーツや図形、グラフなどの要素(エレメント)を、マウスで選ぶだけで追加できるようになった。いちいちメニューから改装を辿ったり、ダイアログボックスを探し当てる手間なく、目的の要素を追加できる機能は、文書に簡単に彩りを与えてくれる。
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