ここまで、Office 2008 for mac全体の進化について触れてきたが、ここからは個別のアプリケーションについて触れていきたい。とはいえ、Microsoft Officeはすでにおなじみのソフトウェアであるため、Office 2008 for macならではのお気に入りの機能を10個ご紹介したいと思う。
Office 2008 for macをインストールしてからSafariなどでウェブブラウジングをすると、時々普段見ていたページの雰囲気が変わったことに気付くことがある。これはWindows Vistaに収録されている標準のフォント「メイリオ」が、Office 2008 for macセットアップ時にMacにも導入されたことによる変化である。これまでもWindowsで標準的なフォントはインストールされてきたが、最新のフォントも対応したため、Macの文書とWindowsの文書との間での表示の差などを抑えることができるだろう。
これもOffice 2008 for mac共通の機能だが、図やグラフだけでなく、さまざまなテンプレート化されたフォーマットを利用する際に、エレメンツギャラリーから文書に挿入したい「要素」を選ぶ。挿入する要素のジャンルがアプリケーションによって異なる項目を1〜3つに押さえ、残りはOffice 2008 for macで共通の「グラフ」「SmartArtグラフィック」「ワードアート」となっている点も、一貫性がありわかりやすい。挿入したい要素のジャンルを選ぶと、その下にカテゴリと具体的な要素の例が図示されるのでわかりやすい。
iWorkに含まれているPagesはもともとページレイアウト志向のソフトウェアだったが、最新のPages '08からはワードプロセッサモードを搭載し、通常のワープロとして利用できるようになった。Macの文書作成で競合ソフトウェアとなるOffice 2008 for macのWordは、Pagesとは逆に、ワープロとしての側面が強かったが、今回からデザインレイアウトというモードを取り入れ、写真や文章をサンプルのモノから置き換えるだけで、パンフレットやチラシ、招待状、プログラムなどの文書をきれいな仕上がりで作ることができる。もちろんこのデータは、2007 Office Systemsの上でキチンと再現されるため、WindowsのOfficeユーザーから「どうやって作ったの?」と不思議がられるかもしれない。
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