ただ単に企業向けにアプリケーションや検索アプライアンスを提供するのみならず、新たに「Google Apps」向けにサードパーティー製のアドオン製品をリストアップしたサイトを提供するべく、Googleは米国時間4月9日、「Solutions Marketplace」を立ち上げた。
Solutions Marketplaceでは、ソフトウェア開発者が自作アプリケーションを、企業の顧客が閲覧できるようにカタログ形式で投稿できる。例えば、現時点でSolutions Marketplaceに掲載されているリストには、Google Appsのカスタマイズを行うオフショア開発サービスや、中小企業向けのコンサルティングサービスなどがある。
今回のGoogleの発表は、ちょうどMicrosoftが「Office」製品向けのサードパーティー製アドオン製品を推奨するシステムを構築してきたように、サードパーティーの製品開発や販売を支援することで、Google Appsを利用する顧客を増加させようという思惑が関係している。
さらにこの動きは、Salesforce.comが、同社のホスティングアプリケーション向けに「AppExchange」で成し遂げてきたことに対応している。
GoogleとSalesforceは、SalesforceがGoogle Appsの再販を行うパートナーシップの締結発表を、米国時間4月7日に噂されたばかりである。
Solutions Marketplace上では、SalesforceがAppExchangeで行っているように、Googleが他社製アプリケーションのホスティングを行うことまではしない。むしろ各企業は、独自のリストを作成して、顧客がそのレビューを検討できるようになっている。
TechCrunchによると、Solutions Marketplaceは、これまでのシンプルな「Enterprise Solutions Gallery」に代わるものとなる。
Google Enterpriseのオフィシャルブログ上で、Google Enterprise向けにGoogle Appsパートナー企業を先導してきたScott McMullan氏は、Solutions Marketplaceで提供されるカタログの拡充が目指されていることを明らかにした。
「Solutions Marketplaceが最初に焦点を合わせているのは、当社のGoogle Appsやエンタープライズ検索など、コミュニケーションおよびコラボレーション製品の顧客と、それを補完する製品サービスを販売するサードパーティーとの間の橋渡しをすることである。しかしながら、これはほんの始まりに過ぎない。Googleの顧客と開発者にマッチする、拡大していくニーズに応じたものとしていきたいと願っている」と、McMullan氏は書いている。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。 海外CNET Networksの記事へ
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