Advanced Micro Devices(AMD)によると、当初の予定よりもかなり遅れたものの、クアッドコアOpteron(Barcelona)を搭載したサーバがHewlett-Packard(HP)から発売され、その他のコンピュータベンダーもそれに続く予定だという。
Barcelonaの出荷は、製造上の問題とバグのせいで幾度も延期されてきた。AMDは現在、チップのバグ修正を含んだ「B3」バージョンを出荷している。
AMDは米国時間4月8日に発表したプレスリリースにおいて「顧客はクアッドコア版のAMD Opteronプロセッサを、HPを始めとするさまざまなメーカーのシステムとして入手することができる」と述べている。AMDによると、「HP ProLiant G5」サーバの発売は、世界中のOEMメーカーやシステムビルダーから今後数週間のうちに発売される予定の数多くのサーバに先駆けたものだという。
現時点で「Opteron 8300」シリーズは、HPの一部のサーバに搭載可能である(2.2GHz用は8354、2.3GHz用は8356)。Opteron 8300シリーズというプロセッサは、4プロセッサ(16コア)を使用するマルチプロセッササーバを主に対象としたものである。
AMDは同社の製品価格を改訂し、8360(2.5GHz)を2149ドル、8358(2.4GHz)を1865ドル、8356(2.3GHz)を1514ドル、8354(2.2GHz)を1165ドルとした。
AMDはまた、クアッドコアのOpteron 2300シリーズのプロセッサ価格も発表しており、それによると価格帯は2352(2.1GHz)の316ドルから2360(2.5GHz)の1156ドルまでとなっている。これらは主に2プロセッサシステムで用いられる。
シングルプロセッサシステム向けであるクアッドコアの1300シリーズの価格帯は、1352の209ドルから1356の377ドルまでとなっている。
HPの業界標準サーバのマーケティング担当バイスプレジデントであるPaul Gottsegen氏は用意していた声明の中で「われわれは、クアッドコアのAMD OpteronのOEM版プロセッサを搭載したサーバを他社に先駆けて市場に投入できることを誇りに思っている」と述べている。
AMDのこのプロセッサを搭載したシステムはIBMやDell、Sun Microsystemsからも発売される予定である。IBMとSun Microsystemsは2007年の秋から同プロセッサ用のシステムを準備し、その出荷を待っていた。
AMDによると、Barcelonaを搭載したコンピュータはRackable SystemsやSupermicroといった中小ベンダーからも発売される予定だという。
AMDは7日、2008年に人員を10%削減するという計画と、第1四半期の売上予想は15億ドルになると発表していた。この売上高は前年第4四半期と比べると15%の低下となり、季節的な減少を加味してもかなり低いものとなっている。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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