米携帯キャリアが高めるオープン性--自主的変化で規制回避 - (page 2)

文:Marguerite Reardon(CNET News.com)
翻訳校正:ラテックス・インターナショナル
2008年04月03日 14時26分
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 「われわれはいくつかの障害を取り除かなければならない。つまり、顧客にとってもはや意味のなくなった慣行や方針を廃止して、顧客の声により注意深く耳を傾けてそれに迅速に対応するのだ。それこそ潜在的な規制を遠ざけるための道だ」(McAdam氏)

 Martin氏は、ワイヤレス業界の努力は「まったく注目されていない」わけではないと述べた。

 「オープンアクセスの要件によって(携帯キャリアは)オープンアクセスの利点に気づき始めている。そして、彼らはオープンアクセスに対する声高な反対者から積極的な支持者に変わり、オープンプラットフォームを受け入れるようになっている」(Martin氏)

 明らかにFCCの圧力は功を奏し、携帯キャリアはこの方向に急いで動き出している。それはちょうどFCCの圧力によって、キャリア各社が携帯電話の加入者に対して携帯会社を乗り換えた後も同じ電話番号を使えるようにし、またe911位置情報システムを導入して緊急通話の応答員が電話をかけた人の場所を特定できるようにしたのと同様である。

 McAdam氏は講演の中で、業界は自ら進んでこれらの変更を実施したことをほのめかした。しかし、現実はナンバーポータビリティを命じたのは議会である。また、e911の要件に従うようにキャリアに要求したのもFCCである。したがってMcAdam氏が、同氏やワイヤレス業界の同業者たちはあくまで顧客の要望に耳を傾けていただけだというふりをしようとしても、それはあまり正直な態度ではない。

 それでもMcAdam氏は、規制当局に対してワイヤレス業界に口を挟まないで欲しいと強く要求していた。

 「規制によって有線通信業界がどうなったか思い出して欲しい。われわれは(ワイヤレス業界が)規制にがんじがらめにされた21世紀の電話会社になってしまうのを見過ごすわけにはいかないのだ。(中略)この成長の原動力を構築した公式に手を加えるのは非常に危険だ。たとえ最近の数カ月で経済が悪化していても、ワイヤレス業界は数少ない明るい材料の1つなのだ」(McAdam氏)

 消費者保護団体は、業界のオープン性の約束は十分ではないと主張している。

 「携帯キャリアがオープン性を高めようと議論しているにもかかわらず、すべての消費者にとって既存の携帯端末市場がいまだに閉鎖的であることを認識しておくのは重要である」と、Open Internet CoalitionのエグゼクティブディレクターであるMarkham Ericksonは声明で述べている。「キャリア各社がオープン性の約束を実際に果たすのかどうかを見届ける前にSkypeの申し立てを退けたのはFCCにとって重大な過ちかもしれない」(Erickson氏)

この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ

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