緊急ダイヤル「911」技術で歩調を合わせる携帯電話キャリア3社

 今週、米携帯電話キャリアのT-Mobileは、間もなく義務化される緊急番号「911」(E911)実現に必要な端末の位置特定システム構築において、従来まで予定していたCPS(Cambridge Positioning Systems)のEnhanced Observed Time Difference(EOTD)システム採用を止め、ほかの技術を用いることを決定した。同業者のAT&T Wirelessは2002年末に、Cingular Wirelessも2003年初頭に同様の決定を行っている。これで、E911において米主要キャリア3社が足並みを揃えた形になる。

 E911とは、911をダイヤルした携帯電話端末のうち、95%の位置情報を各社緊急コールセンターで把握するシステムを2005年までに構築せよと米連邦通信委員会(FCC)が決めたものである。各キャリアは、同システム導入のコスト負担を少しでも減らすため、同時に通話相手の位置情報を検索する「Friend Finder」のようなサービスの提供も計画している。

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