Microsoftは米国時間3月25日、XAMLに関するさらなる技術情報を発表した。XAMLは、ウェブやWindowsアプリケーションのユーザーインターフェースを設計するための言語。
この文書は、XAML(Extensible Application Markup Language)を「参照」可能な製品の開発を望んでいるソフトウェア企業や開発者向けに作成されている。
Microsoftによると、今回公表した技術情報は、他社のサーバからXAMLで記述されたクライアントへの情報送信を可能にするためのものだという。Microsoft製以外のクライアントソフトウェアもXAMLをより容易に参照できるようになる。
この情報は、MicrosoftのOpen Specification Promise(OSP)の適用を受ける。つまり、サードパーティーは特許侵害で提訴されることはない。
XAMLは、設計者がアプリケーションのフロントエンドを設計する際に使用するマークアップ言語だ。Microsoftのウェブブラウザ用メディア再生プラグイン「Silverlight」は、JavaScriptやHTMLとともに、XAMLのレンダリングも可能だ。
またMicrosoftは、同社のグラフィック、ウェブデザイン用スイート製品「Microsoft Expression」をより多くのアプリケーション設計者に使用してもらうための戦略を進めている。この戦略においてもXAMLは重要な技術となっている。XAMLはいわば共通言語であり、設計者はExpressionのツールで、開発者はVisual Studioで使用することが可能となる。
Microsoftは、オープンソースソフトウェアなど、他ベンダー製品との相互運用性を向上させる取り組みを進めており、今回の技術情報の公表はその一環だ。
Microsoftの相互運用性および標準規格担当ゼネラルマネージャーであるTom Robertson氏は次のように述べている。
「Microsoftが広範なXAMLフォーマット文書を公表した目的は、サードパーティーが彼らのクライアント、サーバ、ツール製品の中でXAMLフォーマットを利用したり、実装するのを支援することにある。また、それにより、ITコミュニティー全体で、相互運用性が促進され、チャンスが増え、選択肢が広がる。またOpen Specification Promiseを利用することにより、開発者らは、XAMLフォーマットの全部あるいは一部の実装に必要なMicrosoftの特許を、現在も将来も、そして世界のどこでも、無料で利用できることを保証する」
Microsoftの法律顧問を務めるBrad Smith氏は25日、サンフランシスコで開催されるOpen Source Business Conferenceで講演を予定している。また、Sam Ramji氏率いる同社のOpen Source Software Labも発表を行う予定だ。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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