テキサス州オースチン発--米国時間3月7日の夜、まだやり残したブログ関係の仕事はたっぷりあったが、うわさに高いSouth by Southwest Interactive Festival(SXSWi)の夜というものをちょっと経験してみることにした。実際に体験してみると、翌日午前中のイベントでも無料のドリンクがふるまわれることになっていたのだが、そんなものを待たずとも全員が頭痛を起こしそうな夜だった。
金曜日の夜は、イベント期間中で最もパーティが少ない日のはずだった。予定表に掲載されている「公式の」パーティは、広告会社のPorter NovelliがSix Loungeという巨大なバーで開催する「Friday Night Mix at Six」だけだ。おそらくはほかにパーティがないからだろうが、Six Loungeの外の行列はすぐにブロックを1周するほど伸び、Six Lounngeだけでなく、世界各国の生ビールが味わえるビアハウスのGinger Manなど、あちこちのバーで突発の飲み会が始まった。それでも、Twitterやテキストメッセージでは、あそこのバーに行ってみろとか、もっと具体的に、どこそこのバーのこのフロアに集まれ、などというメッセージが、信じられないほどの勢いで飛び交っていた。そして、1軒のバーから次の店に移動し、その店の混雑ぶりにうんざりして元の店に戻ろうとしたら、また列に並んで待たなければならないのだ。
しかし、参加してみた甲斐はあった。その夜に出会った最も意外な人物は、間違いなく、Amazon.comの創設者Jeff Bezos氏だった。同氏がこの町に来たのは、パネルディスカッションを主催するためでも、SXSWiの来賓として招かれたからでもないという。さまざまな人々と交流し、話をするためだけに来たというのだ。誰もが同氏の行動をすばらしいことだと思ったし、Amazonについてしつこく質問するのは失礼だとブロガーたちに思わせたという点でも、効果的な戦略だった。
Ginger ManとSix Loungeで見かけた人たちを挙げてみよう。Scobleizerの著名ブロガー、Robert Scoble氏、Diggの創設者Kevin Rose氏(同氏は冗談交じりに、Diggを買収しようという会社などなく、実はeBayで売り出し中なんだ、と話してくれた)、ビデオブログWine Library TVのホストを務めるGary Vaynerchuk氏、paidContent.orgのブロガーJoseph Weisenthal氏、GawkerのNick Douglas氏、AllFacebookのNick O'Neill氏、Pownceの共同創設者Leah Culver氏、そしてソーシャルネットワーキングブログのMashableに至っては、社員全員が顔を見せていた。Mashableの創設者Pete Cashmore氏は、次々に名刺を配り、今回は派手な踊りを披露することなく、せわしなく歩き回っていた。
そして、少なくともこれまでのところ、Twitterは生まれ変わったようだ。金曜夜の大騒ぎで一晩中あれだけ酷使されても、ダウンせずに持ちこたえている。しかし、土曜の夜のパーティは、さらにケタ違いの規模になる。さて、Twitterはもう一晩、生き延びることができるのだろうか?
この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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