ThinkPad X300の特長は数多くあるが、いちばん際立っている点はSSDを搭載するモデルしか提供されないこと。そのおかげで、最も廉価なモデルでも直販価格で34万6500円と、モバイルノートが2台買えてしまう、まさにプレミアムなノートPCとなっている。
現在の仕様では、搭載しているSSDは64Gバイトのみで、1.8インチHDDとほぼ同形状のものを採用している。小型でありながら、1.8インチHDDにはない動作の高速化と、対衝撃性のアップを図っている。1.8インチ形状のSSDを搭載できるなら、HDDに換装すれば手ごろな価格のモデルを投入することもできそうに見えるが、レノボ・ジャパンによれば「現在のところ検討中」ということで、すぐには出てきそうな雰囲気はなさそうだ。
その高価なSSDを使ったおかげで動作は思いのほか快適。Windows Vista特有の動作のもっさり感はだいぶ薄らいでおり、CPUが動作クロック1.2GHzで省電力タイプのCore 2 Duo SL7100だが、全体的にはきびきびとした印象を受ける。起動時間は電源ボタンを押してから、すべてのアイコンが出揃うまで約70秒かかった。このうち、BIOS関連の起動に時間がかかるため、Windows Vistaそのものはさらに短い時間で起動できる。
さらに、X300の特長のひとつでもある薄さだが、部分的に厚みがあるわけではく、全体的に薄いという印象だ。借り出した試作機には6セルの大容量バッテリーが搭載されていたが、標準の3セルを搭載した状態と使い勝手も重さも言われなければわからないほどの差と感じる。
6セルは厚みがあり、裏側から見たときに若干出っ張り、手前側の厚みが増えているが、言われなければ気づかないくらいの差だ。現在のモデルではすべて3セルが標準装備だが、今後、ユーザーの好みで6セルを標準搭載するモデルも用意してほしい。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス