操作性も従来機を継承している。背面の操作ダイアルは、中央に動画シャッターを配し、トグルでHDDとBlu-rayを切り替える方式だ。フルオートのほかマニュアル撮影も可能で、マニュアルフォーカスと露出補正の選択はボタン式を採用。シーン別プログラムAEはGUIでの選択になるが、メニュートップ位置に用意されていて比較的選びやすい。
GUI操作は液晶横のジョイレバーで行う。GUIの構成は同じだが、処理が高速化されていて、特に再生リスト「ディスクナビゲーション」のサムネイル表示が早くなった点が快適だ。ほとんどの画面に親切な解説が付いていて、使用法やトラブルシューティングなどをイラスト付きで親切に解説するオンラインヘルプ「カイケツガイド」もフレンドリー。欲を言えば、他社機で採用されている顔検出機能や失敗映像のオートスキップ再生など、実際の使い勝手にさらに踏み込んだアイデア機能が欲しいところ。
本機で撮影映像の編集(GOP単位)が行え、プレイリストも作成可能だ。編集したシーンやプレイリストを本機だけでHDDからBlu-ray/DVDへダビングできる。他社機ではレコーダーやDVDライターなどと連携した光ディスク保存が推奨されているが、本機の場合はカメラ単体で光ディスクに保存できてしまう点が手軽といえるだろう。
ダビングはとてもわかりやすく「はじめて」「まるごと」「ひにちで」「えらんで」シーンを選び、Blu-rayとDVDのメディアを選ぶだけでダビング出来るしくみだ。さらにディスク1枚に収まらない場合のために自動分割機能も付いている。ただし、予期しない部分で“糊しろ”なしにシーン分割される点には注意したい。
HDDからBD-R/-REへ約2倍速で高速ダビングが可能だ。HDDからDVDへダビングする場合は再エンコード(標準画質)になり、速度は約0.5倍速になる。なお、ダビング時にはACアダプタが必須になる。
バッテリの持ちは連続使用で1時間40分(実使用では50分前後)と、2ドライブ内蔵の割には長いが、ハイビジョンカメラとしては標準的といえる。イベントなどの長時間撮影にはオプションの大容量バッテリが必要になるだろう。
手ブレ補正はやや弱めな印象だ。順次読み出しのCMOS+電子式手ブレ補正の特徴として画面の上下がわずかに波打つシーンも散見されるが、意に反した船酔い的な補正感はない。
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