記録系の変更点としては、内蔵HDDの容量がDZ-BD7Hの30Gバイトから60Gバイトへと倍増されている。Blu-ray/DVDドライブは従来のBlu-ray機と同じで、8cmBDのほか8cmDVD-R/RW/RAM記録にも対応する。ハイビジョンの録画モードも従来機と同じで、フルハイビジョンのHXモード(1920×1080ドット)とHFモード、HSモード(ともに1440×1080ドット)で、エンコードはMPEG-4 AVC/H.264(以下H.264)エンコーダーで行う。
H.264は意外にデータを食わないのでHDD容量は十分といえ、60GバイトHDDに最高画質のHXモードで約9時間、HSモードを使えば約18時間も記録可能だ。これだけ容量があれば長期間の旅行などでもHDDに余裕で一時保存できるだろう。なお8cmBD(7.5Gバイト)にはHXモードで1時間、HSモードで約2時間の記録ができる。
8cmDVDへのAVCHD(ハイビジョンH.264)記録には対応せず、DVD記録はMPEG-2でのダウンコンバートになる。音声記録にドルビーデジタル2chを採用。SDメモリーカードへのムービー記録には対応していないが、SDメモリーカードに最大約432万画素(2400×1350ドット)の高解像度静止画記録が可能で、ハイビジョンのシーンをキャプチャして記録することもできる。
光学系の基本構成は従来機と同じで、高密度CMOSセンサーに対応した高解像度レンズを採用している。後述するCMOSの改良に伴ってローパスフィルターの特性を改善し、より高解像度な撮影が可能になった。レンズは光学10倍で画角は35mm換算47-470mm(動画時)となっている。
撮像素子は、単板の1/2.8型約530万画素のCMOSセンサー(原色フィルタープログレッシブ)を採用。このCMOSは同社と米国AltaSens社で共同開発され、画素ピッチ2.09ミクロンと超小型ながら、フルハイビジョン撮影のほか、高解像度の静止画撮影にも対応している。CMOSの型番は従来機と同じだが、ノイズ低減が図られていて、実質的には新型のCMOSといえそうだ。画質面から見ると、このCMOSのS/N比の改善が大きなポイントといえるだろう。
回路計では、解像感を保ちながらノイズを低減するAdaptive DNR回路や、輪郭部分の擬色を取り除くAdvanced CCM回路も新CMOSに合わせて解像度寄りに調整されている。
映像圧縮は、1つのLSIでH.264とMPEG-2、JPEG圧縮展開が可能なマルチコーデックLSIを採用。H.264ではハイビジョン画質を保ったまま、記録量をMPEG-2比で約半分に減らせる。こうした仕様は従来と同じだが、H.264エンコード時の可変ビットレートの割り振りが見直されている。細密な映像によりビットレートを割り当てるように改良され、ディテール感を向上させている。特に広角端の映像は情報量が増えるため、こうしたレート見直しの効果が効いてくるだろう。
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