MTVは2007年に130万本のゲームソフトを売り上げたが、Harmonixを買収したおかげで音楽販売の新たな手段を見出した。それは、Rock Bandの所有者が99セント〜3ドルの料金を支払うと、ゲーム用の音楽をダウンロードできるというサービスだ。
Toffler氏やMTVの最高幹部らは、これらの実験的事業へ資金提供や、新興企業のような経営が可能なのは、Viacomの経営陣のおかげだと考えている。
これらの取り組みは、MTVが依然として若者文化の権威である、と音楽ファンたちが確信するための手助けとなった。
Viacomは、Google傘下のYouTubeに対して10億ドルの著作権関連訴訟を起こし、ユーザーに対してビデオコンテンツの削除を要求する法的通知を大量に送付したかもしれない。しかし、MTVは、同社が技術や音楽ファンと戦争状態にあるわけではないことを皆にしってもらいたいと思っている。
「猫が犬と結婚しなければならないような状況において、自分のスタッフに言っていることがある」とToffler氏は述べる。「技術を使うことで、われわれのコンテンツの結婚を成功させる必要がある。そして、それは、われわれがやろうとしていることだ」(Toffler氏)
MTVは、新しいビジネスモデルに挑戦することにも前向きだ。しかし、一部の分野ではちゅうちょも見られる。
ForresterのLi氏は、ユーザー生成コンテンツに関してMTVは、これまであまり積極的ではなかったと述べている。
しかし、Toffler氏によると、HD対応ビデオプレーヤーや、より音楽に特化したゲームがHarmonixからでるなど、さらに驚くようなことをMTVでは用意しているという。
「われわれは自社コンテンツに自信がある」とToffler氏は述べる。「自社ウェブサイトをよりインタラクティブにし、ユーザーがコンテンツと関われるようにする。それは単にインターネットでチャットするだけではない。われわれは、広告主に対して、サイトを訪れたユーザーがいかに夢中になっているかを表すことができるだろう」(Toffler氏)
この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」