Viacom傘下のMTV Networksは、米国時間12月11日、ニューメディア広告を担当するDigital Fusion部門を設立したと発表した。異質なものも多い同社デジタルブランドのマーケティングを統合する。
発表によると、Digital Fusionの設立は技術革新と統合を目指したものという。競争が激化しているオンライン広告市場において最前線に立つための効率化という側面もあるが、その効率化により「ビデオコンテンツ、オンラインゲーム、マイクロサイト、ウィジェットなど、独自の双方向技術をも含めた斬新なデジタル広告を作り出していくことに同社では期待している。モバイルコンテンツも、Digital Fusionの戦略の大きな要素になるだろう。
実際、これは野心的な計画だ。MTV Networksの現在の「デジタルポートフォリオ」は300を超えるサイトに散らばっている。詰まるところ、それは、MTV、MTV2、MTVU、VH1、VH1 Classic、CMT、Comedy Central、Nickelodeon、Nick at Nite、TV Land、Noggin、The N、Spike TVといったViacomの若年層やポップカルチャー指向のケーブルテレビと、それらに伴うデジタル資産の寄せ集めにすぎない。
MTV Networksは2007年、待望のソーシャルネットワーキングサイトFluxを正式に発表したが、それ以来デジタルへの対応を強めている。Fluxは「分散」モデルで運用されており、MTV Networksの外部にあるサイトでも利用できる。したがって、それらを統括する広告部門の存在は、多様で拡散しがちな資産全体をカバーする広告活動の実現に有効だろう。
Jason Witt氏がシニアバイスプレジデント兼ゼネラルマネージャーとして、新部門を率いる。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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