[レビュー]話題の199ドルモバイルPCを使いこなせ--ASUSTeK 「Eee PC 4G-X」 - (page 4)

ASUSTeK
EeePC4G-X
内容:2007年のCOMPUTEX TAIPEI 2007にて199ドルPCとして発表された、ASUSの低価格ノートPC「Eee PC」。日本の標準仕様は4GバイトのSSDに512Mバイトメモリ、Windows XP Home Editionを搭載し、4万9800円で登場した。モバイルPCとしては驚く価格だが、HDDにかわりSSDの搭載や1kgを切る重量など、ただ安いだけではないものに仕上がっている。

SSDの4Gバイトで、実用的なマシンに仕上がる?

  • セキュリティ、オフィス、エディタ、通信を入れた状態でこの空き容量となった

 このEee PCはHDDを搭載しない代わりに、フラッシュメモリによるSSDの搭載となる。HDDに比べてのメリットは振動に強くなることや、低消費電力、高速動作など。その反面、コスト面が厳しく、コストを抑えれば圧倒的に低容量になってしまうことだ。

 SSDの容量はSilicon MotionのSM223Aをコントローラとして使用した4Gバイト。Windows XPを自動更新(試用時点ではInternet Explorer 7は自動導入外)だけした限りで残り830Mバイトとなる。この状態から高機能な有名セキュリティソフトを入れて数百メガバイトも使えば、もうオフィススイートは入らないと思ったほうがよさそうだ。

 また、ソフトをインストールして残り容量が少なくなってしまったからといって、慌ててアンインストールしたところで、元の容量に戻らない。筆者は最初にWindows Live OneCareの試用版を入れてみたところ、一気に残りが300Mバイトほどになり、アンインストールしてもあまり元に戻らず、ほとんど何も入れられない状態になってしまった。

  • 最初に高機能セキュリティソフトを入れてしまうと、追加インストールが困難な状態になってしまう

 セキュリティソフトに限らず、ソフトウェアをインストールする際は、ソフトウェアの仕様から、ストレージの消費量に十分注意しなければならず、容量が厳しかった昔に戻ったよう。ちなみにセキュリティソフトでは、avast! Professional Edition/Home Editionのように50Mバイトと消費量が少なめのものもあり、容量的にEee PCにマッチしたもの存在する。

 筆者は付属のリカバリーDVDを使い、完全に初期状態に戻してから再度セットアップを行った。手持ちのBUFFALOのUSB接続DVDドライブから問題なくブートし、無事購入時の状態に戻すことができた。

 再挑戦ではWindows Updateを完了後、avast!をインストール、オフィススイートに「OpenOffice.org」の表計算、ワープロ、プレゼンソフトをインストール、さらにエディタのTeraPad、モバイル通信としてNTTドコモの「A2502」のドライバ、接続ユーティリティーを入れた状態で464Mバイトの空き容量となった。

 プリインストールソフトを削除しない状態でこの容量なので、チューニング次第でさらにダイエットできるはず。また、前述のとおり、途中でインストールするソフトを間違えた場合は、アンインストールしても容量が元に戻りにくいこともあり、インストールには十分注意が必要だ。

 なお、Eee PCではWindows本体も多少ダイエットしてインストールしてある。ゲームソフトが一切入っていないなど、通常のPCよりもソフトが少ない構成だ。その反面、Windows Live関連はひととおり入っている。これが不要なら即刻削除だ。

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