[レビュー]明日を写し出す新次元α--デジタルカメラ ソニー「α700 (DSLR-A700)」 - (page 2)

礒村 浩一 (Isopy)2008年01月23日 19時06分
ソニー
DSLR-A700
内容:2006年、ソニーはコニカミノルタからαシステムを受け継ぎ、デジタル一眼レフカメラ「α100」を発売した。そのα100はコニカミノルタ「αスイート」をベースに開発したと思われるエントリーモデルとしての性格を持ったカメラであった。そのα100発売からおよそ1年3カ月。待望のソニー「α」2機種目となるデジタル一眼レフカメラ「α700」が満を持して登場した。その新しい「α」は黒く精悍なボディの中に最新鋭の戦闘能力を有する攻撃的な一台である。

 この液晶モニターにはカメラの各種設定を表示することもできる。「ナビゲーションディスプレイ」と名付けられたこの表示は旧αから引き継がれてきたものだ。背面液晶モニターに表示された各種設定は一目でカメラの状況を把握できる優れものだ。

 これに加えα700では、表示された撮影情報画面から直接、設定を変更することが可能となった。「クイックナビゲーション」と呼ばれるこの操作方法は「Fnボタン」+「マルチセレクター」を使用して選択・設定変更する。

 同じような設定方式にオリンパスが採用する「スーパーコンパネ」があるが、オリンパスが背面十字キーを使用して設定するのに較べ、α700では「マルチセレクター」と呼ばれるジョイスティックを操作して設定を行う。操作性はジョイスティックから指を離す事なく設定できるα700の方が優れている。これは後述するAFポイントのセレクト方法にも当てはまる。この辺りは昔からさまざまなデバイズでメニューセレクト方式に定評のあるソニーの得意とするところと言えるだろう。

  • 背面液晶モニターに表示される「ナビゲーションディスプレイ」。カメラの設定や露出設定を一目で確認できるのでとても便利。カメラを三脚に固定して、目線の高さまで上げているような場面では特に重宝する

  • ナビゲーションディスプレイに表示された各種設定はFnボタンを押して「クイックナビゲーション」モードに切り替えることで直接設定変更を行うことができる。マルチセレクターを動かして機能項目を選択、決定はそのままマルチセレクターを押し込むことでOKとなる。「クイックナビゲーション」を使用しないメニュー画面からの各種設定選択もマルチセレクターを使用して操作を行う

  • 詳細なカメラ設定は「MENU」ボタンを押して液晶モニターに表示させる。マルチセレクターで選択項目を切り替えるのだが、横移動での各メニュー項目の移動には、移動面が多くsやや手間取る。ぜひとも手直しを検討していただきたい点だ

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