Appleは米国時間1月7日、同社8番目の取締役としてAvon Productsの最高経営責任者(CEO)であるAndrea Jung氏が就任する予定であることを発表した。
Jung氏が加わることでAppleは、直販戦略および女性の購買習慣、少なくとも特定の女性購買層の購買習慣に関する専門知識を得ることになる。このことは、さまざまなビジネスの成長を支援することにおいて、同社にとって大きな助けになると思われる。Jung氏は、Avonに1996年から在籍しているが、それ以前には高級品小売業者Nieman-Marcusの副社長を務めていた。
News.comが女性を対象に実施した非公式の調査では、Avonブランドが与える影響力は40歳以下のサンフランシスコ在住の女性では少ないという結果が出ている。しかし、Jung氏の経営手腕はよく知られている。同氏は過去数年、Fortuneが選ぶビジネスで影響力のある10人の女性の1人となっており、高級志向化と経費削減でAvonを立て直している。
また、同氏は中国語に堪能で、中国で成長している消費者向け製品市場に焦点を合わせることでAvonの再建を一部手助けしている。このことが、Appleの中国戦略を改善する助けとなる可能性がある。中国の大都市においては、コンピュータや電子機器の販売は、デパートの化粧品売り場とよく似ている。カウンターの上には異なるブランドの製品が並べられ、熱心な販売員が対応する。もっとも、くしゃみが出そうなさまざまな香りをコンピュータが発することはないが。
Appleの取締役会にとって、2007年はめまぐるしい動きを見せた1年だった。CEOのSteve Jobs氏がストックオプションのバックデート問題への対応に追われたが、この問題により前最高財務責任者(CFO)であるFred Anderson氏が役員を辞任し、取締役会には欠員が生じていた。IntuitのWilliam Campbell氏とGenentechのArthur Levinson氏が、Appleの主席取締役を務めている。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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