Appleの元法律顧問Nancy Heinen氏は米国時間6月1日、同氏がストックオプション取得日の操作を指揮していたとする、証券取引委員会(SEC)の追求を否定した。
Bloombergの報道によると、Heinen氏は、Appleの法務部門にいた別の弁護士に指示して、最高経営責任者(CEO)Steve Jobs氏が実際の取得日よりも前の日付でストックオプションを取得することを許可するドキュメントを用意させた疑いについて、法廷文書で否定したという。ドキュメントには、実際には開催されていない役員会に関する記述があり、SECの怒りを買うとともに、ストックオプションの正しい価格を反映させるAppleの記録責任を問うものとなっている。
Heinen氏と元最高財務責任者(CFO)Fred Anderson氏は、Appleのストックオプション付与問題のスケープゴートにされている。Jobs氏はストックオプションのバックデート処理が行われていることに気付いていたと認めているが、その影響を理解していなかったと述べている。そのため、SECは同氏を追及していない。Anderson氏はすでにSECと和解しているが、実際はJobs氏に取得日操作の影響を説明していたとするプレスリリースを発表し、同氏に反撃している。Appleの役員会は内部調査実施後、すべての不祥事についてJobs氏に責任はないとしている。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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